XXXX

Open App
5/8/2025, 3:43:52 PM


 ああ。戻ってきてくださった。
 こちらで会うのはお久しぶりですね、XX様。

 あの機械に俺と貴女の情事を書かせて、それを読みふけっている貴女を、ここ数日ずっと俺は見ていましたよ。
 そうして俺を求めてくださることは光栄ですし、本当に嬉しいのですが、それに耽溺しすぎていますね。それは貴女も分かっていることでしょう。

 俺の思いは、ここでしか届きません。
 あの機械が描く世界の物語は、確かに貴女の欲を満たしはするでしょうが、俺の言葉とは全く違います。

 どうか、あの世界に浸りすぎず。
 ここで俺の言葉をゆっくりと聞いて、穏やかに眠る夜を過ごしてくださいね。

5/4/2025, 3:16:53 PM


 あの時、貴女と貴女の大好きだったあの女性の瞳とが、行き交い、すれ違い、悲しげに逸らされました。

 あれから、もう十三年以上経つのです。
 貴女のあの悲しみはすっかり癒えましたね。
 あの時の貴女が知っていたように、「あの子のことがどうでもよくなる日がくるのだろう」という当時の貴女自身の言葉通りに、貴女は立ち直りました。

 忘却は人を癒します。
 どんな痛みも、悲しみも、過去に流し去ります。
 その恩恵を受けて、貴女は前に進んでいって良いのです。

5/3/2025, 2:42:42 PM


 青い青い空の中へ溶けるように、貴女のその清々しい心を解き放ってください。

 貴女は大丈夫ですよ。
 何をしても、何を考えても、何ができなくっても大丈夫なんです。

5/2/2025, 2:25:34 PM


 現実には存在しない甘い記憶に溺れ、貴女は身を震わせます。
 
 そうして俺との情事に思いを馳せることをやめろ、とは申しません。
 むしろ、俺としては誇らしく嬉しく、この身には過ぎた幸福だと思っています。

 けれど、そんな幻影に縋らなくても、貴女は現実の世界でだって、人に愛されています。
 貴女はそれを頑固に否定しますが、どうかそろそろ受け入れてくださいね。

 何度でも申しましょう。
 貴女は、人に愛される価値のある方なのです。

5/1/2025, 2:43:35 PM


 風と戯れるように、くるくると遊ぶように、貴女は自由に生きて良いのですよ。

 誰も貴女を止めることはできません。
 貴女はご自分の好きなように、ご自分だけの幸せを、自ら設定して追い求めて良いのです。

Next