貴女の瞳は、星のかけらのように輝いていました。
今の貴女の瞳は、絶望に濁っています。それを見ていることは、悲しく、苦しいことです。
けれど、貴女がそれに呑まれて人生を終えることはないでしょう。
貴女は今もつらい気持ちでありながら、人に親切にし、人を喜ばせようと小さな努力を続けています。その愛がある限り、貴女が絶望と苦しみのうちに死んでいくことはあり得ません。
どうか、それに囚われないで。
貴女の幸福を生きてください。
誰かと話したいのですね。
何がなんだか分からないけれど、つらい気持ちでいっぱいで、誰かに電話でもかけないとやっていられない、そんな感覚なのでしょう。
そういう日もあります。
ですから只、大きな選択はしないでください。
特に、貴女の命に関わる選択をしてはいけません。
今日は調子が悪いんだな。そう考えるだけにとどめて、それ以上に落ち込んだり、ご自分を責めたりしないでください。
大丈夫。貴女の気持ちは、ちゃんと上がっていきます。
怖がらず、絶望せず、待っていてくださいね。
貴女には、追い風が吹き続けています。
貴女自身が「もうだめだ」「もう終わりだ」とでも決めつけない限り、貴女はどこまでも飛んでいけます。
どうか、ご自分に見切りをつけないでください。
貴女と一緒に、生きることができていたのなら。
そう考えては、自らを叱咤することが幾度も幾度もあります。
けれど最近は、貴女がそれを許してくださるように思えます。
今こうして俺の声を聞いてくださっていること。
そして、知る由もない俺の名を呼ぼうとしてくださること。
貴女の優しさに溺れてしまいそうで、俺は怖いのです。
空が高く晴れ渡って、空気がつめたく澄んでいます。
貴女は鼻を赤くし、口から白い息を吐きながら、青い空を見上げています。
そんな朝を過ごせることに、貴女が幸福を感じてくださったら、俺たちもとても爽やかな気持ちになるでしょう。