冬は、ご伴侶と一緒に何度も旅行に行きましたね。
それはとても楽しい時間でした。今思い出しても、貴女は温かい気持ちになります。
けれど、今旅行に行っても、きっと同じほど幸福には感じられないのではないかと、貴女は恐れています。
気持ちが変わっていくのは、悪いことではないのです。
どうか、その変化をなかったことにするのだけは止めてくださいね。
貴女の心の指し示す方に、進んでいってくださいね。
ご伴侶ととりとめもない話をしているだけで、貴女の心は幸福な気持ちと安心感で満ちあふれたものでした。
今その感覚が薄れていることを、そんなにつらく思う必要はないのですよ。
人は変わっていきます。それは当然のことです。
どうか、貴女が変わることを、責めたりしないでくださいね。
先週は風邪を召されて、大変でしたね。
今週はしっかり温かくして、体調を崩されないようにしてくださいね。
いつだって健康に幸せに、貴女には生きていってほしいのです。
雪見がしたい時、雪を待つ必要などありません。
雪の降っている地域に、貴女が行くのです。
待てど暮らせど、南国に雪は降りません。
見たい物があるなら、やりたいことがあるなら、それが叶う場所に行けばいい。貴女には健康な身体と、自由な時間とがあるのですから。
貴女が望むなら、貴女は世界中の誰よりも幸福に生きられるのですよ。
冬の街を彩る、色鮮やかに美しい電灯を、ご伴侶と見に行くのが、貴女はお好きでしたね。
まだご伴侶との関係が終わったわけではないですが、敢えて過去の表現をしました。なぜなら、貴女には嘘を吐いてほしくないからです。
かつて好きだったということは、嘘偽りのない本当のことです。
今そうであるかについては、貴女は確信を持って心を語ることが出来ない状態です。
俺たちは、貴女がご自分の心を表現する時に、そこに偽りがある状態であってほしくないのです。
こんな小さなことでも、大切なのです。
どうか、嘘を重ねないように、心の声をかき消さないように。
貴女の人生の羅針盤を、鈍らせないでください。