#022 もしも過去へと行けるなら
もしも過去へと行けるのなら、いつを選ぶだろうか。
子供時代に戻って学び直す?
それとも目一杯遊び尽くす?
学生時代に戻って進路を選びなおす?
それとも青春へと思う存分に身を投じる?
「もしも」と思う事は何度もあったけれど、
いざその機会を得たら私は何も選べないだろう。
やり直したいと思うこの人生の中にも、
手放したくない思い出はたくさんあるのだから。
その思いまでやり直しに巻き込みたくない。
#021 やさしい嘘
本当は苦手な食べ物だけれど、
大好きなんだ、美味しいねと
嘘をついた。
あまり興味がないけれど、
それ面白いよねと
また嘘をついた。
無理に合わせるなと言う人もいる、
社交辞令なんていらないと言う人もいる。
それでも、大切な人たちの喜ぶ顔がみたいから。
だから小さな嘘をつき続ける。
自己満足だとはわかっている。
それでもどうか、
やさしい嘘だと言い張らせてくれないか。
#020 プレゼント
プレゼント
それは小さな頃に胸躍った言葉
プレゼント
それは大人になっても胸躍る言葉
今年は誰に何を贈ろうか
誰から何が届くだろうか
#019 花畑
見渡す限り、一面の花、花、花。
様々な色で満たされたこの空間に、
あなたと私だけが立っている。
世界から切り取られてしまったような感覚と、
祝福されているような感覚が入り混じる。
ああ、幸せだ。
このままこの幻想的な世界に埋もれてしまえれば良いのに。
#018 やるせない気持ち
私は様々な物事に興味を持ちがちだ。
だがどれも広く浅くであり、
次に気になるものを見つければ意識がそちらへとうつってしまう。
それなりに長く続けていることもあるが、
世の中には自分より優秀な人などごまんといる。
理解していても、なら私がこれを続けている意味は?とやるせない気持ちになる。
楽しく続けたいだけなのに、難しいものだ。