ケイ

Open App
8/30/2024, 3:13:14 PM

香水
あの子が通った。
香水なんてつけていないけれど
あの子はあの子の香りがする。
とても良い香りで
貸したワイシャツがあの子に染まって帰ってきた時
しばらくこそばゆい気持ちになりながら
それを着ていた思い出

8/30/2024, 2:14:59 AM

言葉はいらない、ただ…
何かを言って欲しかったんじゃない
ただそばにいられたことが
幸せでした

8/29/2024, 12:20:13 AM

突然の君の訪問
たまにはラブロマンスがいいな。
対立するんじゃなくてさ。
そう思っていた矢先だった。
買い物途中、ふと見知った背中が見えたんだ。
ずっと会いたくてたまらなかった君だった。
2度と会うものかと思った君だった。
きっと僕から話しかけたんだね。
少し気まずい空気の中
雨に打たれながら一緒に帰る事になったみたい
これがラブロマンスかと言われたら少し違うだろう
でも僕はここ止まり。それ以上はいけない。
そしてこのささやかな日常さえすり抜けていく
だってこれは夢だもの
夢から覚めて仕舞えば霧がかかってしまう
もう細かいところは思い出せない
どこかに記しておかなければ消えてしまう。

8/27/2024, 12:49:25 PM

雨に佇む
昼間であるのに教室の電気が異様に明るく見える
そんな日が幼稚園の頃から好きでした。
歳を重ねても雨が降るとワクワクします。
しかし近年では大雨が増えてきて
あまりこのようなことは大きな声で言えません。

そして気づいたのは
このワクワクは自分がいる建物に
かなりの信頼を寄せていないと湧かない事
1人の生活が始まり嵐が来ると
ドキドキの意味合いは変わり
建物が壊れないか心配になってくる。
大きな雨粒が屋根に当たる音が
隙間の空いている玄関のドア
崩れてこないかしら

いつかまた仄暗い外を見ながらワクワクしたいなぁ

8/26/2024, 12:35:14 PM

私の日記帳

朝 食べたもの 天気 着た服
授業 前の席のあの子 今日も可愛い
あっ 寝てる など
いつか日記を見た時に
この1日を思い出せるように
なるべく細かく記した
絶対見られたらダメ!


あんなに好きなのに
過ぎ去ったあの日々を思い出すには辛すぎて
上べだけで語るには容易いが
写真や日記 情景を思い出すと 胸が苦しい

後輩となった親戚の演奏が
あの日々を想起させる
ズンと重くなる腹の底
きっとまだ君達はあの青の中でもがいているのね

あの人にあいたくなるけれど
もう会わないと決めたのだから
あの青くて苦くて渦巻いた
あの思い出を今更汚したくないの

Next