8/8/2024, 11:16:38 AM
僕は彼女を蝶よ花よと育てる。
彼女が両親から受け取れなかったものを、僕が、全部あげるんだから。
8/6/2024, 11:46:05 AM
あの時の太陽のような君の笑顔を僕は忘れられない。
もう、笑ってくれないのかな。
「………お兄さん、どうしたの。そんな悲しそうな顔して。」
「………ごめんね、大丈夫だよ。」
彼女を、思いっきり抱きしめた。痛がるまで。
8/5/2024, 10:51:48 AM
「……鐘の音はいいもの?悪いもの?」
絵本を読んでいる彼女に話しかけられる。
「さぁ。お話によって違うからね。」
彼女はシンデレラを読んでいるようだ。
「君はどっちだと思う?」
「鐘の音自体はどちらでもないと思う。何かの区切りとか、そういう意味合いのものな気がする、から。」
「じゃあそれが正解だ。」
彼女は納得していない顔をしていた。
可愛いので頭を撫でた。
8/4/2024, 10:44:55 AM
「……ねぇ、なぜお仕事をしてるの?つまらないでしょ?」
「つまらないことでも、やる意味はあるんだよ。」
「……なぜ?」
彼女に問われる。
仕事の手を止めて彼女に向き合うことにする。
「例えばお仕事は頑張ればお金がもらえる。そのお金で、楽しいことができたりするんだよ。」
「でもその影ではつまらないことしてる人がたくさんいるよね。」
正論を言われる。
慌ててこう言う。
「いやいや。お仕事は自分のやりたい事をやるものだからみんなつまらないと思っているわけではないんだよ。」
「でも、お兄さんはつまらないと思っているでしょう?」
言い返せなかった。
8/3/2024, 9:36:02 PM
「ねぇ、君は僕の目が覚めるまでに何をしているんだい?」
彼女はほとんど睡眠を取らない。
僕が寝ている間、暇しているかもしれない。
「本を読んだり、絵を描いたり。大したことはしていない。」
存外普通の答えが返ってきて拍子抜けした。