「お祭り」
近くには大きな神社があった。
そこのお祭りは、私が住んでいた中でも、一番大きかった。
お神輿とかは、担いだことはない。
なんか、人の輪に入るのが苦手だった。
だからいつも、眺めていただけだった。
お祭りは嫌いではない。だけど、行きやすい神社、行きにくい神社があったような気がする。
今は年を重ねて、昔いた場所から引っ越して、祭りとは縁が遠くなってしまった。
神社自体とは縁があり初詣は行ったが、どうしても祭りだけは縁が遠かった。
今いる場所に骨を埋めるのなら、祭りに1回行っとくべきだろうか。
神様、何か啓示をください。
「誰かのためになるならば」
私は自分勝手な人間だ。
自分のため =他人のためになるように行動していた。矛盾だがその方が、人生はイージーモードだと思っていた。
誰かのために、と思っていた時期もあったけど、人間関係の摩擦で、それはあっという間に消えてしまった。
誰かのためになるならば、そう思っていた。
そんな時期を考える自分は、いなくなってしまった。
ちょっとそれは寂しい。
「友情」
君は君だよ。
一度だけ、友にそう言ったことがあった。
君は心からの友だ、心の友だ、そう言われた。
君の言葉に私はちゃんと、答えられただろうか。それを聞く間もなく、君はすぐに返事がもらえない、遠い所へ行ってしまった。
それはいつか再会して、向かい合った時に聞くことにしよう。その間に心の友と言ってくれた君に対して、 正面を向いて話せるように向き合えるように成長したい。
「もしもタイムマシンがあったなら」
もしもタイムマシンがあったなら、あの時に戻りたい。
もしもタイムマシンがあったなら、友よ、君に一言ちゃんと言いたい。
もしもタイムマシンがあったなら、 私は今の私でいただろうか。
タイムマシンがあってもなくても、私は私のままで今を生きるのだ。
それが今できる、私と友の遠い約束。
「もしもタイムマシンがあったなら」
もしもタイムマシンがあったなら、過去に別れた人たちに、たくさんたくさん話をしよう。
変なやつと思われてもいい。
とにかく、たくさんたくさん話をしよう。
そして、去り際に笑顔を向けよう。
悪い思い出をいい思い出に。
悲しい別れを笑顔の別れするために。
「今一番欲しいもの」
欲しいものはあった。
小さい頃から色々あった。
それはキラキラしたもので、私の心の中の一番綺麗なところにいた。
年を取るとキラキラが減った。
年をとると、減るのかなと思った。
でもそれは関係ない、キラキラに年は関係ないのだ。
今一番欲しいもの。欲しいものは色々ある。
物・想い・人、全部揃えて笑って過ごして、平凡だけど、そんな時間を奇跡を幸福というのだ。
贅沢だけど、私のささやかな一番欲しいもの。
しかし私の今欲しいものは、もう一部が消えた。
二度と二度と帰らない。ただただ笑い合ってた日々。でも忘れて消えてしまったら、それすら失ってしまう。ないものねだり、分かっている。
だから私は、まだ残っている一番欲しいものの欠片を失ってはいけない。
大切にして、忘れてはいけない。