シミナ

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4/5/2024, 12:47:33 AM

「あなたはいつも元気だね」

「悩みとかないだろ笑」

「元気そうで何より」

昔からよく言われていた。
少し前まで毎回ムカついていたが
最近は、ムカつく素振りをするのはやめた。
それでいいと思った。その態度でいればいいと。

今はそれでいい。その傲慢な態度でいればいい。
いつか僕がいなくなったときに後悔すればいい。
なんで気が付かなかったんだろうと虚しくなればいい。
そして、取り返しがつかなくなったとき
自分の愚かさに打ちひしがれればいい。

それでいい。…そうするしか方法がない。

4/3/2024, 3:57:02 PM

目が覚めると、大きい木の下にいた。
あなたの名前を呼んでも、返事はない。
あたりを探してもあなたはいない。
仕方がないから、少し歩いた。
もしかしたら先に起きて
私を探しに行ったかもしれないから。

かなり歩いた。てもあなたはいなかった。
困った私は、近くにいた子供に話しかけた。
聞くと、まだあなたはここに来てないと言う。
手続きをして会いに行くこともできるらしい。

少し悩んだ。
会いに行くのはもう少しあとにすることにした。
会いに行くには私じゃなくなる必要があるから。

魂はひとつ。
あなたとの思い出も1つだけのフォルダ。
私が私の状態での人生も1つだけ

4/1/2024, 12:13:44 PM

去年の今日、君と話したことを思い出す。

「私、空を飛べるんだ〜」
流石に分かりやすすぎる。

「実はトマトが苦手なんだよね」
毎日僕の弁当からミニトマトを取っていくじゃないか。

「宝くじ当たって億万長者!」
1番上だけ本物で、ほかは白紙だな

「君のことが1番大切だよー」
それも嘘だな。君には好きな人がいるだろう

「見て!タトゥーいれたんだ!」
…タトゥーシールだろ…?

相変わらず嘘が下手だと笑うと
君は少し怒りながら笑っていた。
今後も、生きてる限り毎年思い出すだろう。


ちょっとした嘘が許される日。

でも他人を傷付ける噓はいけない日。

そして、飛び交う言葉が嘘だけではない日。

3/31/2024, 1:51:44 PM

「幸せになってほしいと思ってるよ」
僕が今まで出会った大好きな大人たちは
皆、口を揃えて僕にそう言った。
子供ながらにして、同じようなことを
その大人たちに思っていた。思っていたけれど
子供の僕には、言う資格がないと思ったから
出かけた言葉は飲み込んだ。

「幸せでいられることを願っています」

3/30/2024, 10:58:25 AM

毎日、同じスピードで時間は流れている。
一週間は7日間だし、東から日が昇って西に沈む。
今日も朝がくる。でも世界は変わらない。
君がいないこと以外は何ひとつ変わらない。

君がいない朝。

君がいない教室。

君がいない帰り道。

君がいない。

ただ、それだけ。
それ以外は何ひとつ変わらない。
学校にいる人たちは笑っているし
授業だっていつもと変わらずに進む。
いつもと同じ、なんともない日常。

泣いていた君がいないだけ。

いつも隣にいた君がいないだけ。

君がいないだけの、何気ない日常。
そんな 何気ない 日常が また 訪れる 

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