#失恋
好きだよ大好きだよ
叶わないってわかってるよ
「あはは…、分かってるって」
「お願い、お願いだから…」
「俺の事、好きになんてならなくていい」
「でも、俺から離れないで…」
「俺は、大好きなの。愛してるの。」
「ひとりぼっちにしないで…___。」
#正直
嘘をつく事に慣れてる
仕事が仕事だからかもしれない
人を騙す
笑顔で、笑って、嘘をつく
「なんで…、本当のこと話してくれないの?」
「少しくらい…本当のいるまで俺と向き合ってよ、」
「俺は、いつだって本当のことしか言わないよ」
「だって、いつも言ってるだろ?」
「___世界一、らんの事愛してるって。」
#梅雨
「あっめあめふれふれー!」
「あめあめっふれふれーっ!!」
「何してんの」
「梅雨の妖精は梅雨の時期に入ったら雨を降らせないといけないの」
「あめあめっ!!ふれふれー!!!」
「雨降ったら頭痛くなるんだけど。」
「痛くならない雨降らせられねぇ?」
「んな出来るわけないでしょ」
「なんかない?こさえもーん」
「な゙ぁに?なづ太くん(((」
「って、変な事させるなぁっ!」
「やったのお前だろ」
「とにかくっ!頭痛くなりたくないなら、こさめから当分離れることかな」
「こさめが中心だし」
「いや、それはやだ」
「こさめが俺の元気の源だし」
「へっ?///」
「…ふはッ笑」
「…もぅっ、ばか!」
#天気の話なんてどうだっていいんだ。僕が話したいことは、
「今日、雨だね」
「最近雨多いね」
窓の外を眺めながら話すらん
「らん」
「いるま、雨だと頭痛くなっちゃうよね。今は…、大丈夫?」
「らん」
「梅雨入りしちゃったもんね」
「らん!」
「なぁに?」
穏やかに笑う姿は、暗かった。外が暗いからか、それともこれからの話に顔を暗くしているのか。
「今から話す話、分かってる?」
「わからない」
「分からないけど、でも、言わないで。お願い」
「らん、」
「好きだよ」
「…言うなって、言ったじゃん」
「うん。」
「絶対、叶うことないって分かってるくせに、」
「でも、らんは俺が好きだろ?」
「好きだよ」
「でも、好きになれないんだって、ばか」
そう言ってぼろぼろと涙を流しながら泣くらんの小さな呻き声は、打ち付ける雨に掻き消された
#ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。
いつも逃げてばかりの自分が大嫌い
「らん?」
「なぁに?」ニコ
笑顔で、全てから背を向け目を逸らす
世界で1番大好きで愛して、愛しい恋人のいるまからすら逃げてしまう
必死に目を背けて、独りで居ることを選んでしまう
だから、そんな自分が嫌い