本気の恋ってなんだろう
その人の全てが狂おしい程に愛しいこと?
この人しかいないってなること?
支えたいと思えること?
その人との未来を考えること?
そんなくだらない事を、
かれこれ何年も悩んでいる
そして結局、本気なのかもわからないまま、
私の恋は泡になって消えていった。
そして昨晩気がついた
『過ぎたことなのに未だに泣いてしまうのは、
きっと私は本気で恋をしていたんだなあ』
その呟きも、暗闇の中に消えていった。
あなたに好きと言えば良かった
嵐が来ても愛してあげる
最愛の人の為ならば
私は命を賭しても彼を幸せにすると誓う
そしてこの生涯、彼を愛し続けると誓う
大切な家族の為ならば
私は誇れる人間になれるよう努めよう
親友の為ならば
私は支えになれる人間になる
私に愛を教えてくれた人の為ならば
私は心の底から感謝を述べよう
貴方のおかげで、私は人を愛せるのだと。
友情
私にはひとりの友人がいた
彼以外にも友人と呼べる者はいたが
彼以上の友人はいなかった
悩みを聞いて、聞いてもらい
互いに助け合い
支え合った友人がいた
そんな彼に、ついに恋人ができた
それでも、私達の関係は変わらなかった
彼は2年、3年……と恋人と長く交際をした。
私は今日もなんら変わらぬ日だとぼやいて
外を眺めていた時、電話がかかってきた
ぼーっとしていたこともあり、とっさに電話をとった
聞こえたのは、全く知らない声だった
『お前が--の浮気相手か』
『今すぐ--と別れないのならお前を✖︎す』
それだけ聞いて、電話は切れた
かかってきた番号を見返すと、彼の電話番号だった
私はその晩、再度彼に電話をかけ彼に問い詰めた
彼は言った
『恋人に嫉妬してほしくて
お前と浮気していると嘘をついた』
と
途端に気付いた
この世に完璧などないのだと
彼が1番の友人だなんて、
私はなんて蒙昧な人間だったのかと
彼との思い出も、なにもかも
全てが白く染められた
以降私は、異性の友人を作らなくなった
もしもタイムマシンがあったなら
私は大切な人を失った日に戻りたい
もしもタイムマシンがあったなら
私は愛する人を見つけた日に戻りたい
もしもタイムマシンがあったなら
私は0からやり直す