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1/5/2025, 1:09:37 PM

やわらかな日差しに息を吐く
体感僅かな温もりは、正しく白い霧を作った
「やれ、冬日和って奴かねぇ」
隣で燻る白い煙は、熱と毒を孕んでいた
「小春日和じゃなくって?」
諳んじた書を褒めるように、温かな手が頭に掛かる
「それは秋の話だねぇ。真冬は名前が変わるのさぁ」
薄く湿った髪は冷たく、赤い指を凍らすようで
「変なの」
積もった白を払うように逃げれば、笑い声が落ちた
「明日にゃまた大嵐だ、早うお帰り」

‹冬晴れ›


「恋人といるのが幸せな人」
「友達といるのが幸せな人」
「家族といるのが幸せな人」
「一人でいるのが幸せな人」
「そう、誰と居るかすら幸福は異なる」
「他も合わせれば更に千差万別」
「故に『万人にとっての幸福』とは」
「『不平等な不幸の積み重ね』と成り得る」
「それすら平等に均すのならば」
「其処は既に幸不幸も無い、徒の虚無に他ならない」

‹幸せとは›

1/3/2025, 12:47:09 PM

「どうしたの、寝起きのまんまじゃない」
「今日は良いの、時間通りの方が大事」
「それでもちょっと整えたら?」
「良いの良いの、着飾ってもぼろぼろでも
 どうせ言われる言葉は同じなんだし」

‹日の出›

1/3/2025, 7:32:50 AM

「今年はね」
「今年こそは」
「今度こそ『いいひと』に」
「誰にも恨まれない人に」
「誰にも嫌われない人に」
「誰にも認識されない人に!」

‹今年の抱負›


「『新しい年』は言うけれど、
 『古い年』って言わないよね」
「それはそうでしょ、時間は過ぎ行くモノ
 私達が置き去りにされているだけなんだから」

‹新年›


今年までの私に別れを告げて
昨日までの私を脱ぎ捨てて
一秒前に吸い込んだ
空気と言葉でさよならしよう

‹良いお年を›

12/31/2024, 10:04:45 AM

1月に1個
2月に3回
3月に10枚
4月に5本
毎月毎月頑張って
12月には50人
ちょっとはちょっとは
ちょっとはこの世も
ちょっとは綺麗になったかな

‹1年間を振り返る›


「焼き蜜柑って美味しいらしいよ」
「バナナも焼くと美味しいみたい」
「野菜も肉も焼いたら美味しい」
「じゃあきっと土も石も」
「星だって焼いたら美味しいね!」

‹みかん›

12/28/2024, 4:09:15 PM

「雪が解けたら何になる?」
「水に溶けて春になる!」
「冬が去ったら何処へ行く?」
「くるっと回って地球の裏側!」
「それじゃあ冬休みが終わったら?」
「まだ宿題が終わってません!!」

‹冬休み›

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