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9/20/2024, 3:45:50 AM

生まれて
大きくなって
成長して
大人になって
枯れ老いて
眠りにつく

有限たる生命、その全てが美しく
その全てが素晴らしかったから

全部が永遠であれば良かったのに、と
花を一つ、君に手向けて

‹時間よ止まれ›

9/18/2024, 10:06:50 AM

地上の灯火は人々の一生で
夜空の燈火が星々の一生なら
星となった君は
次は何処で光を点すのだろう

‹夜景›

9/18/2024, 10:00:58 AM

例えばこんな景色の下で
他でもない君と共に
心弾ませて歩くことが出来たなら!

‹花畑›


「泣いているよ」
「引っかき傷が傷んだんでしょ」

「泣いているよ」
「炙られて熱かったんでしょ」

「泣いているよ」
「煙がしみたんでしょ」

「泣いているよ」
「呆れて諦めちゃったんでしょ」
「絶滅と崩壊に?」
「変わり映えしない愚かさに」

‹空が泣く›

9/16/2024, 9:45:33 AM

日に三度
時々もっと
光る画面
未読でごめんね
透ける指先

‹君からのLINE›


神を見た
捧げられた宝玉に触れ
満足に微笑む神を見た
誰もが心奪われ
誰もが魂囚われる
愛しく慈しむ眼差しに
ある人は木を掘った
ある人は機を織った
ある人は弦を鳴らし
ある人は字を連ねた
皆神に焦がれた
あの眼差しを受けるに足る作品を
あの微笑みを間近に受ける僥倖を
心を込めて
魂を削って
命を燃やして
精根尽き果てて尚
神に焦がれた
慈愛に焦がれた

そしてそしてそのくには
神が微笑み歩く宝物庫は
作品以外は何もかも
誰もかも残ってはいない

‹命が燃え尽きるまで›

9/14/2024, 7:00:50 AM

帰ってこれてよかったね、と言う
よっぽどの悪い噂があったから
あんなところに行くなんて、と言う
お世辞にも良いところじゃなかったから
これからは真っ当に生きなさい、と言う
一応にも若い年齢であったから

でもさ、でもさ、そういうお前ら

私がしんどかったとき、皆見て見ぬふりしたくせに
嘘でも偽善でも紛い物でも抱き締めてくれた、
顧客でも商材でも私を見てくれた、
あの人を、あの人達を、愚弄する資格があるとでも

‹夜明け前›

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