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9/12/2024, 12:49:21 PM

空を愛し花を愛し
海を愛し星を愛し
光を愛し時を愛し
美しい物ばかり愛する
そんな君が美しいから
どうか僕のことなんか
絶対一生涯全く永遠に
気付かないで下さいな

‹本気の恋›

9/11/2024, 1:40:16 PM

世間の行事
家族の誕生日
友達の記念日
君との約束

無表情な空白を
塗って貼って描いて潰して
そうして生まれた唯一の
たった一日の真っ白に

僕はその日と決めたのだ

‹カレンダー›


すうすうつめたいよことなり
ひんやりつめたいなめらかさ
なんにもしゃべらなくて
なんにもわらってくれない
さみしいさびしい
よことなりのきみ
それでもそれでも
それでもわたし
きみのしんぞうがほしかった

‹喪失感›

9/10/2024, 9:57:03 AM

雪の結晶 水の流れ
光の加減に気紛れな風
手を振った君の表情すら
何一つ何一つ変わらない
同じ事など二度と無いのだから

‹世界に一つだけ›

9/8/2024, 12:23:48 PM

心臓の音を聞くのが好きだった
君が抱き寄せて話すとき
楽しかったこと嬉しかったこと
悲しかったこと悔しかったこと
言葉と共に色為すリズムが好きで
嘘のこと物語のこと
現実のこと本当のこと
隠し事を筒抜けてしまう心が好きだった

ある日君は居なくなって
そしてある日帰ってきて
作り物の体で血肉のない身体で
泣いて泣いて帰ってきて
ごめんねとべたつく黒い涙
ありがとうとせめて拭った

音のない臓器でも
二度と真実を見抜けなくても
それでも帰ってきてくれた
約束を破らずにいてくれた
それだけでもう十分だった

‹胸の鼓動›

9/8/2024, 9:36:20 AM

赤が舞い
黄が散り
茶が落ちる
はらりはらはら力無く
くるりくるくる風の中

降り積もった道の上
暖色のカーペット
枯れを踏み砕き
萎れを潰し鳴かせ
全て土ヘと還す様に

夏色を脱ぎ去り
秋へ手を伸ばす

‹踊るように›

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