・最初から決まってた
"最初から決まってた"?
そんなのただの言い訳じゃないか。
既に未来が確定してるなら、その間に起きた出来事や積み重ねてきた時間は必要無いでしょうが。
己が決めた選択や己に抱えてる後悔を「運命」だの「宿命」だの、そんなつまらない言葉で誤魔化すんじゃねえ!
・太陽
ちゃんと見て欲しい。
もっと近づいて欲しい。
ずっと触れていて欲しい。
目をそらさないで、距離なんか取らないで、躊躇わないで、1人の人間として向き合って欲しい。
形だけの褒め言葉なんていらない。
頼って欲しいんじゃない。
"私"を"私"として理解して欲しかった。
・鐘の音
17時だよー、と健気に教えてくれるあの音は今の子供達にも効力があるのだろうか。
思えば昔の俺にも確かに効いてたはずなのに、いつからあの音が耳に響かなくなったのか。
暗い帰り道が怖くなくなってから?
家に帰る事よりも優先しなきゃいけない事が増えたから?
もう身の危険を案じる人がいなくなったから?
まぁ理由はなんだっていいか。
今の俺にあのチャイムはなんの意味も効力もないのは事実だし。
でもまぁ出来ることなら、大人になった俺だって、あの音と一緒にまっすぐ家に帰りたい。
・つまらないことでも
校長先生の長い話とか雨の日でやることが無い部活動とか、どうしたってつまらない時間でも、君といたから思い出の1つになってるんだ。
だから君も、たまにはこの気だるくて少し面白かったあの時間を、どうか私の知らないところで振り返っていて欲しい。
・目が覚めるまでに
もう遊べない遊具で遊ぼう。
もう食べられないものをいっぱい食べよう。
もう行けないお店で買い物しよう。
もう読めない雑誌で笑おう。
もう会えない人とお話しよう。
全部夢だけど。
全部夢だから。
思いっきりやりたい事をしておこう。
いつか目が覚めても思い出さなくなる日まで。