mana

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3/2/2023, 1:37:25 PM

                たった一つの希望

 絶対に叶わない願いがある。
 大抵の願いには、それを叶えるまでに障害がある。お金がないとか、相性が悪いとか、才能がないとか、ツテがないとか、そういうのだ。それを理由に諦める人は沢山いる。
 けれど、それは乗り越えられる壁だ。他のものでいくらでも補える。とても辛いけれど、苦しいけれど、出来る人はいるのだ。やった人はいるのだ。やれる人を想像できるのだ。
 私のこの思いはそういうのじゃない。違う。だって、魔法の領域だ。きっとみんなも知ってるんじゃないかな。とっても悪ーい魔女にこう言われるんだ。
「お前を○○に変えてやろう!」
 ってね。
 有名どころだとカエルだろうけど、私は犬か猫がいいな。うんと綺麗な獣になって、大好きな人とゆったり過ごしたい。
 一つだけしか希望できないんだったら、そういう夢物語がいい。これより小さな望みは、両手じゃ持てないほど湧いてしまう。私はとっても強欲なんだ。

3/1/2023, 1:38:35 PM

 私の欲望。

 直感的に思いついた欲を語ろう。
 私は一生楽に過ごしたい。学生、そうだな、高校生の春休みくらいの忙しさがいい。遊ぶ金を手に入れるくらいのバイトをして、ほんの少し宿題をサボって、他はめいいっぱい遊んで食べてだらけて眠る。
 そんな一生を過ごしたいと思った。

 少し考えた欲を語ろう。
 私はめいいっぱい頑張れる夢が欲しいと思った。大好きな漫画や小説の中の彼らみたいに、がむしゃらに走って転んで手を伸ばして、持てる全てで挑戦するような、そんな熱が欲しいと思った。
 脇目も振れないような夢が欲しいと思った。

 他にも私の欲はあるけれど、悩まず言葉を紡げる欲はこの2つ。いつも考えているこの2つ。
 この矛盾が私自身だ。熱を望むくせをして、実際に手を取るのは微睡みの温かさ。熱は訪れないものかと目を閉じる。目を開けろ、望め、走れ、手を伸ばせ。心の奥底が叫んでも、怠惰な私は部屋から出ない。
 ため息1つそこに置いて、やっぱり私は諦める。こんな自虐みたいな文章と一緒に、勤勉な私の心も置き去りにするんだ。