「新年あけましておめでとう」
「おめでとう、今年もよろしくね」
「うん、こちらこそ」
「で、今年もお世話になりました。来年もよろしくです」
「なんで?笑 今日元日だよ」
「あと364日あるっていうんでしょ? でも今年の終わりの大晦日にも、きっと同じこと言うと思うんだよね。一年あなたと色々あっても、結局最後には一緒にいて笑ってると思うんだ」
「……うん」
「だから、来年もよろしくね」
「ーーん。ねえ思ったんだけどさ」
「え?」
「俺たち結婚しようか。今日これから入籍しに行こう」
#新年
「良いお年を」って言える相手がいることは
悪くない年だったってことだよね
お守り代わりではないけど
今夜はなるべく多くの人に言えるといい
来年も良いお年をお迎えくださいね
その言葉があなたにいい運気を運んできますように
#良いお年を
今年、こちらで書いたものに目を通して下さってありがとうございました
みなさま良いお年を!
ああすれば良かったとか
あれはもう少し何とかなったとか
反省は要らない
よく一年頑張った 耐えた 凌いだ
踏ん張ったなって 自分を労わろう
それが年末にするいちばん大事なことだと割とマジで思う
#1年を振り返る
「みかんの房の筋は、取って食べる派? それとも構わず食べちゃう派?」
だいだい色の果実を手に尋ねる君に、僕は答える。
「ぼくは、君が剥いてくれるならどっちでもいい派だよ」
「なにそれ」
んもー、甘えてえと言いつつ皮を剥き始める。
「いつもありがとう」
優しい君のことがみかんよりも大好きだよ。
#みかん
私はそのまま食べる派です
ワクワク感は、
夏休みより、ちょっとだけ劣る
それは短いせいかな、それとも
寒さが苦手なせいかな?
ともあれどうか風邪ひかないように 楽しんで
#冬休み
「あの、手袋、片方落としましたよ」
呼び止められて振り向いた。
「ごめんなさい、私のじゃないです」
「そうでしたか、それは失礼」
首を捻りながら、その人は持ち主を探すような素振りで周りを見つめる。
「ばかね、何で受け取らないの。手袋、アンタのだったんでしよう?」
友達は呆れ顔だ。
「だってえ、振り向いたらすごいハンサムだったんだもん。思わず違うって言って逃げちゃったよ」
私が落としたのは、小学校から使ってる、国民的アニメキャラの付いたやつ。何でよりによって、拾ったのがあんなハンサムなの! 恥ずかしくて、とっさに否定してしまった。
「アンタってさ、いざ好きな男といい雰囲気になったとしても、ダサいパンツ履いてるのに気づいて、チャンスをフイにするタイプよねー」
全く言い返す言葉もないよ。とほほ。
#手ぶくろ