もしも魔法が使えたら
箒に乗って空を飛んでみたい。
もしも魔法が使えたら
映画やアニメで見るようなかっこいい魔法が使いたい。
炎や水、風、氷を自由に操りたい。
もしも魔法が使えたら
姿かたちを変えて、色んな生き物になってたくさんの世界を見てみたい。
もしも、
もしも、、
もしも、、、
もしも魔法が使えたら
みんなから私の記憶を無くして
静かに消えてしまいたい。
君と見た虹
虹の彼方に…とある映画の主題歌である。
虹の向こう側とはどんなところなのだろうか。
昔はよく童謡を読んでは夢物語に耽っていた。
きれいな花が沢山咲いているのか、はたまたどこまでも終わりが無く続いているのか、虹はどこから生えているのか、想像は膨らむばかりだった。
だんだん大人になってくると変なところで理屈っぽくなったり、やる事が増え現実を見なければならず、
夢を描く時間が無くなっていくのがとても寂しい。
突然の大雨。朝から忘れ物をしたり、足を捻ったり、自転車にぶつかりそうになったり、お気に入りの服は雨でびしゃびしゃになり、本当についてない日だと泣きたくなってしまった。
携帯の天気予報を見れば、後5分ほどで雨が上がるそうだ。しばらくコンビニの軒下で雨宿りをしていた。他にも何人か雨宿りをしている人がいる。
しばらく地面に打ち付ける雨をぼんやりと見ながら今日1日について振り返っていた。
子供の声が聞こえた。
声のするほうを見るとだんだんと光が曇天から顔を出している。
雨はだんだんと落ち着きを見せている。
ふとあの曲を思い出した。
遠くの方で虹が架かっているのがみえる。
あの4人が近くにいるような気がして頬が少し緩んだ。
私は夢の中で空を駆けている。
足が地面から離れる時の独特の浮遊感。
内蔵が浮く感覚。
重力に逆らい浮かんでいく身体。
上手くバランスが取れず、空中で一回転する。
だんだんとコツをつかみ上へと駆け上がる。
この静かな夜の街をあのビルよりも高いところから眺める。
一日のこの時間だけの私だけ使える魔法。
今日も星達と共にこの夜空を駆けていく。
君の背中
受け止めてくれる君の背中の温かさに
少なからず嫌われてはいない事を知っている。
だから私は今日もこの気持ちを飲み込んで
そのやさしさにつけ込むんだ。
遠く…
遠くまで音を飛ばしなさい。
遠くで響くような音をイメージしなさい。
物質的にではなく、精神的に。
遠くまで飛ばす技術も大事だがそこに"心"が入ってこそなのだと。