君と見た虹
虹の彼方に…とある映画の主題歌である。
虹の向こう側とはどんなところなのだろうか。
昔はよく童謡を読んでは夢物語に耽っていた。
きれいな花が沢山咲いているのか、はたまたどこまでも終わりが無く続いているのか、虹はどこから生えているのか、想像は膨らむばかりだった。
だんだん大人になってくると変なところで理屈っぽくなったり、やる事が増え現実を見なければならず、
夢を描く時間が無くなっていくのがとても寂しい。
突然の大雨。朝から忘れ物をしたり、足を捻ったり、自転車にぶつかりそうになったり、お気に入りの服は雨でびしゃびしゃになり、本当についてない日だと泣きたくなってしまった。
携帯の天気予報を見れば、後5分ほどで雨が上がるそうだ。しばらくコンビニの軒下で雨宿りをしていた。他にも何人か雨宿りをしている人がいる。
しばらく地面に打ち付ける雨をぼんやりと見ながら今日1日について振り返っていた。
子供の声が聞こえた。
声のするほうを見るとだんだんと光が曇天から顔を出している。
雨はだんだんと落ち着きを見せている。
ふとあの曲を思い出した。
遠くの方で虹が架かっているのがみえる。
あの4人が近くにいるような気がして頬が少し緩んだ。
2/22/2025, 1:17:47 PM