yoi

Open App
12/13/2022, 6:06:01 AM

君は何を見ているんだろう
何を好んで、何を求めて、何を得ているのか
僕は知らない
ずっと君の隣にいたけれど
君を知るのが怖かった
君の頭の中に僕はいるのだろうか

”誰もが認める親友”
誰がそんなことを言ったのか
分かり合っているなんて
互いが唯一無二だなんて

笑える

想っているのは僕だけだ
僕は君を知らないし君も僕を知らないよ

12/11/2022, 12:38:21 PM

いつでも完璧な君
強かに美しく輝く華
誰もが認め憧れる星

華はいつか枯れ
星は落ちるように
彼にもある

誰も知らない彼の秘密
僕と君だけの内緒事
僕にだけは見せてくれる彼の顔

僕だけが知っている
その優越感に頬が綻ぶ

彼と視線が交わるたびに知らないフリ
互いに他人のように何でもないフリ

12/10/2022, 1:57:14 PM

青色の春
赤色の夏
橙色の秋
灰色の冬

色々な季節が過ぎ去った
あの頃の自分は幸せだと思えていただろうか

喜怒哀楽に勤しんだ青春のページ
思い返す今は幸せだったと思うよ
いつだって周りには誰かが、友人が、仲間がいた
”生きる”という行為には必要なもの

次の世界にはどんな人間がいるのだろうか
白紙のページが美しく彩られるだろうか

最高の仲間に出会えることを期待するよ

12/9/2022, 11:31:22 AM

白い箱に隔離された箱入り息子
目を覚ましたとき
安堵と呆れが込み上げる

「もうそろそろ飽きたよ」

そう呟くと手に触れる冷たい感覚
しかし少年も生きている人間だ
次第に恐怖を感じる

「嫌だ」

恐怖を口にしてもその感覚は離れない
ましてや更に強く冷たさを感じる
何も考えたくない、何も感じたくない
そうして再び目を閉じる
眠りにつくと手のひらの感触は暖かくなる
その繰り返し

「いつまで続くんだ。さっさと死にたい」

少年の言葉を横目に白い彼はニコリと笑う

12/9/2022, 12:22:51 AM

”ごめんね”の数だけ”ありがとう”がある

何て世間ではそう言うけれど
僕は謝ってばかり

君は僕に”ありがとう”と言う
その感謝の言葉は僕の心に刺さって
”ごめんね”を創り出す

だって君は僕の唯一

純粋な君に
心の熱を向けてしまう

一線を越えてしまってはもう遅いんだ

Next