白い箱に隔離された箱入り息子目を覚ましたとき安堵と呆れが込み上げる「もうそろそろ飽きたよ」そう呟くと手に触れる冷たい感覚しかし少年も生きている人間だ次第に恐怖を感じる「嫌だ」恐怖を口にしてもその感覚は離れないましてや更に強く冷たさを感じる何も考えたくない、何も感じたくないそうして再び目を閉じる眠りにつくと手のひらの感触は暖かくなるその繰り返し「いつまで続くんだ。さっさと死にたい」少年の言葉を横目に白い彼はニコリと笑う
12/9/2022, 11:31:22 AM