水無月はじめ

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3/19/2026, 10:15:30 AM

『胸が高鳴る』

夏の夜の蒸し暑さと
涼やかに
しかし逞しく咲く千輪菊の

相反するような風物詩が
見事な調和をみせている

喧騒も今は
ただ心地よい旋律で
街の全てが浮かれている

来年はもう少し
花火の種類を覚えて来よう

きっとそのほうが
鮮やかな思い出になるだろう

3/18/2026, 10:26:37 AM

『不条理』

虫をがんじがらめにする女郎蜘蛛
その巣を破って蜘蛛を喰らうカマキリをみて
虚しさだけが吹き抜ける

まさに不条理
まさに理不尽

この二つは微妙に違うらしいが

今の自分には関係ない

カマキリは何処かに消え
破れた巣に朝露が光る

それが少しは救いになるか
庭の虫も静まり返った

さぁそろそろ人生を歩もうか
立ち向かってみようじゃないか

3/17/2026, 10:52:49 AM

『泣かないよ』

もう大丈夫だ

ホラー映画で泣く事も
指の火傷で泣く事も
もう昔のことだから

君を失くした時には
屁理屈捏ねて泣かなかった

急な別れではないのだからと
泣くのは疲れるからと
多分あの子は望んでないからと

でも心には
刺青を入れる痛みのように
何か印を刻んだはずだ
まだそれを見つめる勇気はない

泣くと疲れてしまうだろうと
またくだらない事を思う

真正面から受け止められる
そんな事があるだろうか

日々疑問に思いながら
墓前で無理に笑っている

3/16/2026, 10:57:39 AM

『怖がり』

ただ暗がりが苦手
夜に鳴く虫も駄目
凍るような家の廊下も

怖がりで
ちっぽけな私は
布団に包まって耐えている

夜にさえずる梟も
異音にしか聞こえない

もう出よう
ここから出よう

朝5時に鳴る寺の鐘が
徐々に白んでいく空が
家の前を通るバイクの音が
聞こえて初めて安堵していた

そろそろ卒業せねばならない

もうじき桜の咲く頃だ

弱い私をきっと連れ出してくれる
満開の季節がやってくる

3/15/2026, 10:54:09 AM

『星が溢れる』

オーロラも臨める国で
僕は絵手紙を描いている

君は南十字星の見える国で
今頃眠っているのだろうか

オーロラを描いて
君に贈ろう
きっとそこでは見れないから

よければ君も
夜空に光る南十字星を
僕に贈ってくれないか

いつか
いつか会えたなら
二人で流れる星を見よう

北でも南でも構わない
星座盤を二人で掲げ
煌めく夜を見上げよう

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