水無月はじめ

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2/21/2026, 10:07:05 AM

『0からの』

ビッグバンが起こる前
宇宙という言葉さえ無く
ただそこには
ひたすらに無が広がっていたらしい

少しのゆらぎが発生し
そこから宇宙が始まった

そんな話を本で見た
一体いつのことだっただろう

無から有は生まれない
そんな価値観は壊れてしまった

そんな僕は
まだ無を見つめる勇気はない
そこから何か生まれるとしても
いつ起こるか分からないのだ

でも顔を背けることはできない

これは僕の物語だ

いつか
そのうち
僕は君の事を
考えることができると信じる



2/20/2026, 10:06:07 AM

『同情』

頑張ったよと
よくやったよと
仕方ないよと

晴れやかな僕の心には
要らない文字列

君に別れを言われたことに
僕にはもう陰りはない

青々とした僕の世界に
そんな言葉は似合わない

君たちは後から追うと良い

僕はもう前を向く

2/19/2026, 10:10:45 AM

『枯葉』

さわさわ鳴る振袖草が
沈む夕日を見送っている

くるくる落ちるもみじ葉が
かさかさと音を立てて
風下に積み重なっていく

払っても払っても
掃いても掃いても
次々風に流されてくる

いっそ燃やしてしまおうか
もう構うことは無くなるだろう

ふと遠くの山を見た
燃え盛るような
赤と黄の着物を着た山が見えた

僕が燃やす必要はない

自ら燃え盛り生きている

見上げた空はどこまでも青く
それで頭を冷やすことにした

2/18/2026, 10:04:57 AM

『今日にさよなら』

明日は明日の風が吹く

そよ風か
暴風か
竜巻か

明日にならないとわからない

今日は今日で風が吹いた

それは柔らかな風だった

今日の風が続くよう
明日の自分に襷を渡す

2/17/2026, 10:06:00 AM

『お気に入り』

その辺で拾った小石や小枝
風に乗ってきた淡い花弁
打ち上げられた丸っこいガラス

大事に箱にしまっていたのに

どこで無くしたのだろうか

子供の頃の思い出と共に
確かにここにしまっていたのに

仕方ない

もう一度集めに行こう

そして今度は
思い出と共に
心の棚に飾っておくのだ

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