2/11/2026, 10:29:39 AM
『この場所で』
気づくと
アネモネの広がる丘に居た
気づくと
潮騒響く波打ち際で泣いていた
気づくと
紅葉の流れる小川を見ていた
気づくと
細氷煌めく山に居た
どれも君と来たかった場所
そんなことを思いながら
情景を切り取った写真を見ていた
2/10/2026, 10:10:18 AM
『誰もがみんな』
僕が君の笑顔を見たいように
君も僕の笑顔を見たいと
そう思っていればいいな
この子の笑顔を守りたい
だからこの子には笑っていて欲しいな
この花が生きる場所は綺麗だから
皆が保っていければ良いな
この世界は綺麗なだけでは無いけれど
皆が一つずつゴミを拾って行けたら良いな
皆がそう思えたら
きっと空は平和だろう
2/9/2026, 10:13:56 AM
『花束』
桜の花の束はあげられないから
ヒヤシンスの香りを贈ろう
昼には枯れる朝顔は贈れないから
満開のヒマワリの生命力を贈ろう
彼岸花は危ないから
儚げで涼しげなリンドウを贈ろう
君と聖夜は過ごせないから
クリスマスローズで部屋を飾ろう
くすぐったいから
本当に贈りたいものはまだ贈らない
来春桜を見に行けたら
薄桃色の舞う中で
君に本当の気持ちを贈りたい
2/8/2026, 10:09:06 AM
『スマイル』
卒業式の写真
頑張って笑ってみたけれど
写真を見たら
口を真一文字に結んでるだけ
そんなにつらい時代じゃなかったのに
何故笑えなかったのだろう
自分にもわからない
心残りがあったのだろうか
自分の表情筋が信じられないが
もう少し
自分の心に目を向けよう
2/7/2026, 10:33:26 AM
『どこにも書けないこと』
原稿用紙とペンを前に
思考の渦に巻き込まれている
確かにここにあるのに
文にも
曲にも
声にすらできない
確かに想いはあるのに
何もできない僕がいる
ペンを持つ勇気もどこかに消えた
ただ『 』だと
目の前の紙に書けばいい
紙を破り捨てる勇気もない
そこにはただぽつりと
僕の影が映っていた