水無月はじめ

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1/20/2026, 10:08:54 AM

『海の底』

そこは暗い?

陽も届かず
深く潜れば潜るほど
死の気配が濃くなっていく。
生の気配は薄まっていく。

そこは明るい?

色とりどりの珊瑚が
生きた証を残すために
遠浅の海で咲いている。

そこは温かい?

地下から湧く熱水の温かさ。
そのまわりに息づく生の鼓動

そこは冷たい?

氷に覆われ陽など届かず
ただひたすらに濃紺の世界。
稀に降りてくるはブライニクル

さて

君のいる海はどこにあるんだい?

1/19/2026, 10:36:05 AM

『君に会いたくて』

「君に会いたい」などと
ある種の呪詛を思う。

会えなくなって10年だろうか?15年だろうか?
ひょっとしたらたかだか5年かもしれない。

だんだんと朧げになっていく記憶は
夢を思い出そうとすればするほど
彼方へ消えていくようなもので。

しかし夢になど出てくれるな。
起きて瞬間悪夢に変わる。

どうせならば忘れてしまえと
願ったこともある。

しかし人は
悲しいかな記憶する生き物で。

忘れようとすればするほど
むしろ鮮明に映ったりする。

どんな喧騒に身を置いても
それはカクテルパーティ効果の如く。

あぁ、いつになったら忘れるのか
さぁ、いつになったら思い出すのか。

今日も温い空気揺蕩うカフェで
私は記憶の海に潜るのだ。

1/18/2026, 10:14:22 AM

『閉ざされた日記』

鍵のかけた日記ほど
再び開く勇気が出ない。

過去に何を思ってたのか
何を感じていたのか
どんな出来事があったのか。

鍵をかけたのをいいことに
無かったことにしてないか

時間が解決すれば
開く勇気が出るのだろうか。

鍵をかけたのをいいことに
忘れようとはしてないか。

過去を顧みる勇気はない。
過去を省みる勇気もない。

いつこの鍵を開くのか
それは誰にもわからない。

1/18/2026, 7:42:39 AM

木枯らしが吹く。
昼間の春のような暖かさを切り刻むように。
ひゅうと吹く風に一瞬、息が止まる。

風が落ち着くと
私は、呼吸を思い出した。

水無月はじめ