傾月

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7/7/2023, 12:49:51 PM

☆七夕ゼリーの作り方☆

―材料―
・ゼラチン   10g
・水      大さじ4
・サイダー   500ml
・晴天の青色  1滴
・煌めく星   2個   
・星屑     適量

―作り方―
① ゼラチンを水と混ぜてふやかし、電子レンジで10秒程度
  温めてゼラチンを溶かす
② 琺瑯の容器にサイダーと晴天の青色を入れて、そっと混
 ぜる
③ ②に①を入れて、そっと混ぜる
④ ③を冷蔵庫に入れて冷やし固める
⑤ 固まったゼリーをフォークで軽く崩して、クラッシュゼ
  リーにする
⑥ 器に⑤を入れて、煌めく星と星屑を入れて完成!

―備考―
※②③で混ぜる時、勢いよく混ぜると炭酸が抜けてしまう
 ので、そっと混ぜてください。
※「晴天の青色」「煌めく星」「星屑」は、最寄りの宇宙
 商店にてお買い求めください。
※深い青色にしたい場合は「宵の青色」がオススメです。
※星屑はアラザンでも代用できます。


―――銀河レシピより抜粋


                     #4【七夕】


7/6/2023, 4:54:56 PM

L氏「え?Xですか?高校の時の同級生です。クラスは別だ   
  ったんですがね、部活が一緒で。なんだか気が合って
  ねぇ。休みの日にはよく2人で自転車で出かけたもんで
  すよ。遠くに行くのが好きな奴でねぇ、ええ。だから
  って何もそんなに遠くに行かなくても…なんてね。」

Q氏「Xは以前私が勤めていた会社の同期です。彼はいつも
  全力で仕事に取り組む人でしたよ。速くて正確な仕事
  ぶりは社内でも高評価で。みんなが1つ仕事を終わら
  せる間に、彼は3つも終わらせるんです。それでいて正
  確なんですから、凄いですよ、ほんと。社長なんて彼
  のことを韋駄天って呼んでましたよ!今時、韋駄天っ
  て…言わないし聞かないですよねぇ、ははは。あんな
  に順調だったのにあっという間に転職して。ほんと、
  何をするにも早過ぎるんですよ…ね。」

V嬢「Xさん?週に2〜3回、仕事帰りに来てくださって。
  お席はいつもカウンター。毎回決まった銘柄のウイスキ
  ーを1杯だけ飲んで、挨拶もそこそこにさっさと帰っ
  ちゃうんです。こんなに可愛い私が目に前にいるの
  に、失礼しちゃうでしょ?たまに、もう1杯私に付き
  合ってくださらない?ってお願いしてみるんだけど、
  キミの美しさに酔っちゃったからこれ以上は無理だな
  ぁとかなんとか言って、煙に巻いて結局帰っちゃう。
  ほんと掴み所の無い人、煙だけにね。で、とうとう
  自分が煙になっちゃうんですもの、笑えないし泣けな
  いわ。」


―――X氏告別式にて


                #3【友だちの思い出】

7/5/2023, 1:18:43 PM

「父さん!今朝『今夜は晴  「父さん!今朝『今夜は晴
れるぞ。星空を見るにはも  れるぞ。夜景を見るにはも
ってこいだ』って言ってた  ってこいだ』って言ってた
じゃん!なのに見てよ、こ  じゃん!なのに見てよ、こ
の一面の曇り空!」     の一面の雲!」

「いやー、スマン。昨日の  「いやー、スマン。昨日の
同僚の話では今夜はキレイ  同僚の話では今夜は曇らせ
に晴れるはずだったんだが  るはずじゃなかったんだが
なぁ」           なぁ」

「せっかく父さんと星空を  「せっかく父さんと夜景を
見られると思ったのに…」  見られると思ったのに…」

「申し訳ない…。よし!次  「申し訳ない…。よし!次
の休みは一緒にキャンプに  の休みは一緒にキャンプに
行こう!山でカブトムシを  行こう!入道雲で龍を探し
探したり、川で魚を釣った  たり、天の川で魚を釣った
りしよう!で、夜は一緒に  りしよう!で、夜は一緒に
星空を見よう!な!」    夜景を見よう!な!」

「本当に?やったー!約束  「本当に?やったー!約束
だよ!父さん!」      だよ!父さん!」

(やれやれ。父はツラいぜ)  (やれやれ。父はツラいぜ)

 [地上:人の親子]      [天上:鬼の親子]


―――信頼と実績


                     #2【星空】

7/4/2023, 5:44:49 PM

「神様だけが知っているんだよ」


 なにを?


「空の本当の青色と
 海の本当の蒼色を

 水面が煌めく刹那と
 水底を揺蕩う永遠を

 瞬く星の物語と
 輝く月の秘密を」


 へぇ、すてき
 ほかには?


「宇宙の起点と
 宇宙の終点を

 人がどこから来たのかと
 人がどこへ向かうのかを

 地球がどう始まったきたのかと
 地球がどう終わっていくのかを」


 まぁ、こわい
 なぜかみさまはそれをおしえてくれないの?


「それはね」


―――神のみぞ知る



             #1【神様だけが知っている】