やまんば

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8/13/2025, 2:17:11 PM


 優しい影は舞う
 風が囁き 星が見守り 海辺が笑う

 言葉にならないものは誰かの心を揺さぶる
 だからこそ、言葉にできない今を大切にする
 

/言葉にならないもの

8/11/2025, 12:32:13 AM

 不意に保健室の匂いがした。ツンとした匂い。
 まさしくそれだと思った。彼女は消毒だ。

 僕の負った心の傷を彼女が消毒する。治すために痛みに耐えないといけないなんて、なんて理不尽なんだ。
 今の僕には彼女の声はしみて痛くて、もうこれ以上優しくしないでほしいと思った。やさしさなんて結局エゴだ。今の僕には消毒も点滴も何もかもがいたかった。

/やさしさなんて

8/9/2025, 12:19:46 AM

 その体温も髪の毛も、何度も想像してきた。今もまだ巨人から頬を叩かれて夢だった!なんてあり得るかもしれない。
 けれど、目を開けた君が嬉しそうに微笑むのが全てだった。夢みたいだけど、夢じゃない。俺にとってそれがどれほどの幸福をもたらすか。どうせこんな事を伝えれば、君はよっポエマーとバカにするから言ってやらないけどね。

/夢じゃない

8/8/2025, 7:14:41 AM

 正論は時に暴力だ。効率は時に不正解だ。
 効率や正論だけが全てじゃない。心の中にある迷い、そしてそれを考えるまでの思考を心の羅針盤とする。たまには、東西南北とは書いていないその羅針盤に身を任せてみる。あなたの歩むその先に、大切な仲間が待っているから。

/心の羅針盤

8/6/2025, 12:12:54 AM

 宙を舞う。風の流れに身を任せふわふわと進んでいく。点滴が取れない左手を、不自由に少し伸ばしてその泡に触れる。
 僕だって、泡になりたい。泡になってふわふわと自由気ままに舞って、そしてパチっと消えてしまいたい。
 どうせ今僕が泣いても、背中をさする人は何処にもいないし。

/泡になりたい

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