優しさって難しいね
自分が思う優しさがそのまま伝わればいいのにね
受け取る側で
優しさは善にも悪にも形を変える
だけど人に優しくありたい
その思いは変わることはなく
わたしは私の思う優しさで
向き合いたい
ねぇ、もしタイムマシーンがあったらどうする?
今観た映画の影響を受けて君は目をキラキラさせて聞いてきた
そうだなぁ、、、
思案している僕を待てない君は
過去に戻る?それとも未来に行く??
そう言って僕を急かす
たぶんこれは自分の話がしたいのだろうと思い、君はどっちなの?と問いかけた
私?私はね、、、過去に戻ってもっと早くあなたを見つけたいの
少し恥ずかしそうにそう言った君は何か言ってよとチラッと僕を見る
嬉しいね
けど、もし過去に戻って君と出会っても今と同じになるかは分からないよ?
どうして?と思ってもない答えが返ってきて不服そうに君が言う
きっと過去の楽しかったこと、辛かったこと、そういうことをお互い経験したから出逢えて今こうして一緒にいるんじゃないかな
どれも今の2人には必要な事だったんだよ
だから僕は過去に戻りたいとは思わないな
僕が言ったことに納得しつつもやっぱり少し不服そうな君は子どもみたいに唇をとがらせる
それがとても愛おしくて、よしよしと頭を撫でた
あと未来にも行こうとは思わないよ
今が幸せだし、未来を確認しなくても君と一緒に居る未来しか僕は考えてないから
不服そうだった君の顔は笑顔に変わり頬を赤く染めて、私もだよと僕に抱きつく
この笑顔を守るためなら
タイムマシーンを使ってしまうかもしれないと僕は思ったけど、これは言わないでおこう
真夜中に聴くあなたの声は
低く落ち着いていて
とても心地よくて
目を閉じれば
しんと静かな闇の中
まるで海の底に沈むように
深い眠りに誘われる
太陽が沈み
段々と闇が迫ってくる
それとは反対に
徐々に明るく道を照らす月
全てを照らし出す光ではないけど
ほのかに明るく優しい光
まるでキミの優しさのような
あぁ、、、
早くキミに会いたい
空の青を
海の青を
閉じ込めたかのような瞳
キミの瞳は
宇宙そのもののようで
ただただ目を奪われた
澄んだその瞳に映る世界は
美しく綺麗なものばかりではないだろう
だけども
その瞳が淀むことのないよう
心は強くあらんことを