1/11/2023, 7:22:20 AM
言葉を何か欲しているような
その間がどうも寂しく理知的に見えたので
1/7/2023, 10:42:44 AM
雪なんてもう溶けて
なにも知らない西日が
さわさわと庭を射している
《雪》
1/2/2023, 1:44:19 PM
後悔の胸騒ぎをおぼえている。
初めての後悔は…さて、なんだったか。
とにかく、今はそいつも数を重ねて、
とっくに私の一部になっている。
私の容量を食っている。
後悔の胸騒ぎを覚えている。
1/2/2023, 3:00:05 AM
新年でも、眠りから醒めれば
現実があるのは変わりない。
一日の半分を削って夢を見ても、
鬼か仏か、私は誰かに
此処へ引き戻されてしまう。
__理想を見てたい、褒美を見てたい。
今年こそは、大衆になりたいと、
十年経っても同じゆめをみるのだ。
《新年》
12/31/2022, 12:01:43 AM
お前さんが学校に来なくなってから、
空いた机を気にする人は誰もいなかった。
あまり誉められた存在感はしていなかったが、
思い返せばお前さんの顔というのは、
いつだって几帳面に眩んでいた。
人為的に造られた人間が、
また人為的に作った顔つきを湛えて、
マトリョーシカのようになったお前さんは、
堪え忍ぶような色の爪をしていたっけ。
お前さんが学校に来なくなってから、
空いた机を気にする人は誰もいなかったが、
前日ぐらいに、私はお前さんに何とかか声をかけた。
何一つ読み取れない声音に反して、
なるほど震えたつめ先だけは、
直に謳っていたんだな。