シリウス

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4/18/2024, 1:18:59 PM

この世界は無色だ。
それは比喩的な表現であり、現実的な言葉ではない。

病室で空を見てるばかりの僕にとって空が青色とは思えなかった。人も家も何もかもが僕にとって僕の目を通して見えるものは無色の世界だからだ。

一生治ることのない病気、病院を通り過ぎる声、その何もかもが僕にとっては過ぎたことで、もう学校にもどうでもいいという感情が働いていた。

笑いたかった。だが笑うという行為すら僕は…
いや、僕は笑えなかったんだ。自分が絶望の淵にいて周りは喜びの色を感覚で見ている。二度と治ることのない病気を抱えてる僕と周りを比べて僕は笑いたくなかったんだ。

自分が絶望にいて、無色透明な何も無い世界にいて、誰かを愛したくて、誰かと対等に笑いたくて、誰かにみて欲しかった…

ねぇ…お願いします神様…僕のことをみてくれてる人がいるなら人じゃなくてもいいから…この無色の世界から

僕を…救ってください…

[無色の世界]

4/17/2024, 12:09:26 PM

桜が散るころには僕が今着ている制服はタンスの奥に仕舞われることになるだろう。

高校の卒業式には多くの人が参列する。参列する…という言い方は正しいのかわからないが多くの人が僕らの卒業を祝ってくれた。

少し遅めの卒業式、思い出の校舎と同じ場所にいた悪友共良くも悪くも最後は笑えた気がする。

大人になったらいつか懐かしいという記憶の中にしまってしまうと考えると少し怖いが新しい一歩を進めるという綺麗事を言う建前にはなる。

青春という学校生活はきっと送れていない、バカみたいに笑ったりした気はした。

もし、この記憶を思い出す時、僕は憂鬱になと思うだけど最低限嘘でも笑えたら良いなと思ったよ。

あぁ、そうだね…次に逢えたら微笑うことにするよ
[桜散る]

4/16/2024, 12:51:53 PM

昔から祖父母の家に行くと夢を見た時に出るのは心の中で本当に思っていることが出ると子供ながらにしつこいなと思いながら聞いていたことを思い出した。

老人ならではの言い伝えと言うやつだろうか未だになぜ子供の頃にあんなに言っていたのか高校生になった僕には当時の僕と同じように分かっていなかった。

そもそもそれを僕に口うるさく行っていたのが祖父だったのか?それとも祖母だったのか?それすらも覚えていないくらいには昔の記憶だった。

昔のことを両親に聞いたり先生に雑談程度で話した。高校生になってこんな昔の事を思い出せるなら勉強の方を覚えてほしいと先生や両親に言われてしまったことは少し恥ずかしかったが先生に関しては少し言い過ぎだと思ったが事実なので黙った。

結局としてその日の夜に科学的に夢は1日の振り返りを自分の中で付け足しされて見ているとふと見たテレビ番組で言っていた。ならなんで祖父は心の中が夢に出ると言ったのか?その疑問がずっと残っていた。

まだ見たくない

そう聞こえた気がしたがきっと気の所為だ

夜が来てる寝てみなきゃ

昔の僕の声真似をしたなにかだろう

本当の答えを知ってるのはキミだろう
だって、誰だって闇を抱えてる。
ならそれを夢で見たって変わらないさ、

ほら………

意味のわからない僕は祖父の言葉が戒めではなく教訓だと理解することにした。
だって、結局わからないしであやふやだったから。
もし、夢を見る時に心に闇を抱えてたなら泣いたり笑ったりしてごまかしたほうが良い。

僕みたいに訳が分からないっていう思いをしたくないならね