幸せに#48
あの人との別れが私を変えてしまった、なんて思いたくないのに。仕方ないよねって割りきれたらどんなに楽か。
“出会いは偶然、別れは一瞬”あの人の口癖だった。
だからお互いにこの偶然を大事にしようねって言い合っていた。実際私のこと大事にしてくれていたし私もあの人を大事にしていた。
最後くらい甘えてくれても良かったのに。
「ねぇ、あなたは私と一緒にいて幸せになれていましたか?」
これを聞くことをためらって聞かなかったことをひどく後悔した。
何気ないふり#47
木々が恋する儚い時期よ、写真におさまる準備は万端かな。
君の左手つかんで走り出した花道、春風が背中押してくれた。
何気ないふりはもうやめたんだ。涙なんて似合わないさ、笑顔の花咲かせようよ。ほら、笑顔のが素敵だよ。
恥ずかしがりながらみせたその頬にも桜色が見え隠れして、そんな些細な表情でときめくなんてね。
嬉しさを満開に咲かせて彩ってこの一瞬をフィルムに閉じ込めて振り返れたなら幸せだよね。
見つめられると#46
「人って見つめられると恋に落ちるらしいよ」
そんな綺麗事あるはずないじゃないか。
そしたらなんで恋が実らない人がこんなにいるんだって話じゃん。
私はそんなことを平気で言い放つお花畑な親友に今日もため息をついているわけだよ。
そこで私のボソッと言った言葉を観測したあなたはどう思う?
私はね、前述した通りあんまり信じてない。
恋をするにしたってお互いの関係値の積み重ねじゃんね。一目惚れしたってそれはあるでしょ。
絶対にあり得ない話ではないと思うよ?
でもまぁそうないよねっていう現実主義の乙女だよ。世の中に絶対はないんだよ。だって世の中は十人十色なんだから。
ないものねだり#45
眠れないそんな日もあるよね。
夜しか聞こえない音とかわずかな光とか。
私はたまにそんな夜に出会う。
ゆっくりだけど明日へ向かう空を眺めていろんな悩みとかを夜空に投げるんだ。
嫌々になる前に月に悩みを打ち明けるの。
言葉はくれないけれど見守ってくれてるみたいなね。
月からも言葉が欲しいなとか、そんなないものねだりを言ってみたりしちゃう。
ところにより雨 #44
今日の君は泣いていた。
僕は理由を聞かずに話し始めるのを待っている。話そうとしないならそれはそれでいい。話したくなった時に話せばいい。ゆっくりのペースで支えながら生きようって決めたんだ。立ち止まってもいいさ。
天気だって毎日晴れているわけじゃないし、僕たちの日記のお天気の欄にも傘を書き込んでおこう。ところにより雨の日、喧嘩することもあるかもしれないけどそんな日には雷を書いてみよう。これから先にある僕たちの未来日記に今日の心の天気を書き込んで行った時に晴れが多いといいなってそんな些細な記録を残そうよ。
きっと振り返った時嬉しくなったりするよ。