yuhi

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10/15/2022, 1:03:33 PM

あなたの鋭い眼差しはわたしを不安にさせます。
なのに、ニコッと笑顔になればメロメロになってしまいます。

あなたが恋人であったなら、わたしはどうなってしまうのでしょう。

あなたは恋人ではないけれど、そんな気持ちにさせるなんて。

2歳の息子よ、どうか女の子を泣かさないでおくれ。

10/14/2022, 12:45:44 PM

私はいま赤ちゃんをやっている。

そしてミルクが飲みたくなったところなのだが、彼らはどうやらそれに気付いていない。

私はまだ言葉が出ない。
ミルク! と言おうとしても言えなくて、最終的には泣くしかなくなる。泣くのはどっと疲れる。どうにかして伝えるすべはないものか。

と考えているというのに、高い高いをされる。

いやいや、違うんですけど。
と思いながら、顔は笑ってしまう。
この高い高い、めちゃくちゃおもしろい!

あー、赤ちゃん最高!

ミルクのことはすっかり忘れている。

10/13/2022, 10:01:58 PM

メダカの子は、どうしたら大人になるのと、母に聞きました。

体が大きくなったらかな。

じゃあ、心は? 心はどれくらい大きくなったら?

母は水辺から見える太陽を眺めながら、
心は小さくなるかもね、いまのあなたのほうがきっと母さんより大きいよ。と答えました。

心が小さくなるってどういうこと?

隠れて!

鳥がやってきたので、母と子は水草の中に逃げました。

水草の間からこぼれる木漏れ日を、なんてきれいなんだうとメダカの子は思っていました。

10/12/2022, 10:13:03 PM

放課後のわたしの日課は、焼却炉のそばにやってくる猫に餌をやることだ。

その日はその日課に先客がいた。
名札の色が違うから、先輩だと思う。

この子、あなたの猫?

別にわたしのってわけじゃ……

そうなんだね。この子に、これ着けていい?

先輩はおもむろに小さなスカーフを取り出した。

え、ああ、はい。

これ、彼氏からもらったの。別れたけど。本当は燃やそうと思ってたんだけど、踏ん切りがつかなくて。

独り言のようにそう言って、先輩は猫にスカーフを着けた。

「かわいい!」という声がふたり揃った。

猫は、にゃあと甘えた声を出した。

10/11/2022, 10:01:08 PM

カーテン閉めてと息子に言うが、彼の耳には届いていない。

ねえ、カーテン閉めてー

もう一度聞こえるように言ってみる。

いま、星を見てるから。

曇り空だけど。とは言わずにおいた。
彼には見えているのだろう。 
それがわたしにはうらやましい。

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