[時計の針]
僕の時計の針は止まったまま
あの日から
あの、事件の日から
[特別な夜]
今日は何も無い火曜日
いつも通りに
会社に行って
仕事をして
焼きそばパンを食べて
まだ仕事に戻る
仕事が終わったら帰宅ラッシュの電車に乗って
家に帰り疲れ果ててベッドに倒れ込む
いつもと何も変わらない火曜日
のはずだった…
ベッドに倒れ込んでやらなければいけない洗い物を
力のない目で眺めていると電話がなった
画面を見るとメッセージが1件
「大好きだった人」 からだった
いつも集まっていた公園に来て欲しいとの事だった
僕は着崩れたスーツのまま家を飛び出した
公園に着くと2年振りに見る君がいた
そんな日からもう5年経つ
この日のことを彼女に話すと
「よくそんな昔のこと覚えてるね笑」
と馬鹿にした様に笑ってくる
忘れるわけない
この日は僕の「特別な火曜日」なんだから。
[夢を見ていたい]
今日僕は大好きなお兄ちゃんと買い物に行っていた
お兄ちゃんは9個離れていて子供の僕をとても可愛がってくれた
そんなお兄ちゃんにいつものノリで
「○○〜ゲーム買い行こーぜー!」
と言われお兄ちゃんの車に乗る
お兄ちゃんは最近車の免許を取ったばかりですぐ僕をドライブに誘う
僕もドライブが好きだった
いつもの通り車を発進させいつもの大通りからいつもの中古屋に向かった
全ていつも通りだった
帰りはいつもと違った
大通りで信号待ちしていると前の反対車線からスリップした大型トラックが突っ込んできた
僕はその衝撃で気を失った
その間僕はお兄ちゃんとの楽しかった思い出の夢を見ていた
しかし僕はサイレンの音や大人の叫ぶ声で無理やり現実に引っ張りだされた
目が覚めるとフロントガラスが目の前まで来ていて
運転席に乗っていたお兄ちゃんは潰れてぐちゃぐちゃになっていた
僕はそんなお兄ちゃんを見ながら
ただ「まだ夢を見ていたい」と思っていた
[今年の抱負]
今年は絶対めちゃくちゃ幸せになる
[1年間を振り返る]
今年はほんとに色々あった
人生の大きな選択をしたり
大きな恋愛もした
コロナに振り回された年でもあった
でも変わらないことがある
ほんとに色々あったけどなんだかんだ君は隣にいてくれる
今でも喧嘩はもちろんするし嫌だって思うこともある
でも僕もなんだかんだ離れられずに君の隣にいる
なんだかんだ離れられない
なんだかんだ好き同士
そんな関係がこの先も死ぬまで続いて欲しい
ただそんなことを思う年末だった
今年の嫌な思い出は来年のいい思い出で塗り替えよう