ふとした瞬間
あれ?ここは現実世界だろうか?
と思うことがある。
吹雪の中にバッタが歩いてるのを見つけたとき。
虹色の大きな雲を見つけたとき。
雨と晴れの境界線が、目の前に現れたとき。
現実の世界の中に不思議な世界を垣間見るとき
私の心は、フワッと宙に舞う。
そしてまた、心躍る出来事に逢えるよう
今日もアンテナを張るのだ。
約束
この地球に生まれ落ちるとき
みんなそれぞれ、神様と約束するんだってさ。
今世では、
「怒りを抑えるコントロールを身につける」
という約束をして来た人
「過酷な環境の中で生きる」ことを
約束して来た人
「裕福になって人々に貢献する」ことを
約束して来た人
君はどんな約束をして生まれてきた?
魔法
寒いの寒いの飛んで行け〜♪
ほーら
寒いのが、ゆっくりだけど飛んで行く。
だんだん暖かくなるからね。
時間よ止まれ
鏡を見るたびそう思う
なんなら時間よ戻れ!と
君の声がする
携帯電話の音が鳴った。
出ると、途切れ途切れに声は聴こえるが
ノイズ音だらけで内容が聞き取れない。
結局会話が出来ず、一度切って
彼女の携帯電話に、改めてこちらからかけ直した。
出てきたのは彼女のご主人だった。
「今、そちらから電話がかかってきたのですが何か御用でしたか?」
と私が言うと、ご主人は驚いたように
「い、いいえ、かけてないですけど…」
と。そして少しの沈黙が続いた。
「そうでしたか。では何か誤作動かなにかですかね。」というような会話をして電話を切った。
ここまで読んで、あなたは違和感を覚えたかもしれない。
実を言うと、彼女は数年前に亡くなっているのだ。
亡くなる少し前、何十年ぶりかに話す機会があり、私の音楽活動の話をしたら、「今度、絶対聴きに行くね!」とすごく嬉しそうに言ってくれたのだった。
その約束は叶わなかったが、今回スランプ気味の私の為に、天国から応援メッセージをくれたのだろう。
私はこの出来事を、不思議と怖いとは思わなかった。
むしろ、ありがとう!がんばるよ!って思えた。