暇人 

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10/19/2024, 11:06:53 AM

ぼんやりしていた

なんでだっただろう?

後悔と言う感情は、
いつまで経っても消えないらしい 


私は、貴方の幸せを願っていた
だから、
離れたの、
だって、
私、
もう、
長くないから

私の代わりに
幸せになって欲しくて

…一年だよ
たった一年

貴方が一年を
たった一年にした

貴方が大好きなの
世界で一番

だから………

もう……

遅いけど…

「愛してました」



貴方の棺の前
私は泣く
泣いて、泣いて、泣いて
枯れてしまえたら良かった

花火の香り
海の冷たさ
山の空気のおいしさ
風の心地良さ

…灰になった全て

後、一年もある



すれ違い

10/18/2024, 1:08:50 PM

涼しい風が吹いた

空は晴れ渡っていた

どこまでも広かった

あの日
一年前のあの日

ここで見た景色は
もっと暖かかった

希望があって
賑やかで
でも…

今は
少し肌寒い

何故か暗い

晴れてるんだよ?
どこまでも美しく

雲は一つも無いんだ




秋晴れ

10/17/2024, 11:17:23 AM

あの歌?

そう、あの歌

あの海?

あの海がね…

あの空?

うん あの空だよ

君が忘れた思い出
今は価値の無い思い出


………


ほぼゼロらしい

君が、私達を思い出す確率
でも、言ってたよね、君

「例え、この夢が叶う確率がゼロだとしても…夢に向かいたい。みんなと進みたい!」

そんな言葉に
今は価値が無いけど

いつか
価値があったって言える日まで

…頑張れるかなぁ?

…無理だ

だって…みんな
…いなくなった

…いやだ! 
ぜんぶ、いやだ!


………



僕が記憶を失っていた間に
色んなことがあったらしい

妹から聞いたことだ

あの日
…僕たちが事故に遭った日

僕とアイツを庇ったアイツとアイツ
…死んでしまったらしい

もう一人、
残されたアイツ
…精神に異常を来たして、病院送りだとか

医者からは
君と同じで事故を忘れようとした
記憶を無くしたかと思えば
思い出して暴れ出す

…僕と同じか。

そうだな

僕たち、そっくりだったもんな

好きな物も
好きな映画も
好きな言葉も
好きな奴らも

同じぐらい苦しいよなぁ

今も薬が手放せないけど
事故の記憶は
すっぽり抜けてる
多分、かなりの思い出も

アイツは…



忘れたくても忘れられない








10/16/2024, 10:12:09 AM

トン

久しぶりに外に出て
踏み出した
始めの一歩

風が気持ち良くて
なんだかいい気分になる

嫌なこと、嫌いなこと
ばっかりだったけどなぁ

………


深夜から歩いていたら
すっかりテンションが
おかしくなってしまった

明日から、
少しだけ 頑張れそうだ

旅行にも行きたいな

…もうすぐ日の出だ

一体、
何時間歩いていたのだろうか

なんだか面白くなる

街が光を取り戻す

薄く照り出した光は
私を祝福していた




やわらかな光



10/15/2024, 12:04:46 PM

「ずっと待っている君」

とある画家がいた

彼女は、正に天才だった

彼女の描いた作品は
飛ぶ鳥を落とす勢いで値上がりし
あらゆる人が
彼女の作品を欲しがった

彼女の作品は
『花』だった
人の形をした花だった
独特な形の華

美しい花畑だ
懐かしい思い出のようだ
だが
恐ろしく怒っている

僕はその作品に
目を奪われた


彼女の姿を見た人は誰もいない
そんな話を聞いて
ヒントなんて無くて
いるわけも無いのに
彼女を探して街を歩いた

街のとある雑貨屋
そこに居た
少女とふと、目が合った

少女も僕もビックリして
時間が止まったように感じた

彼女から向けられた眼は…




鋭い眼差し

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