遥遊

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7/11/2025, 8:33:02 AM

冒険


一人の僕は

一冊の本のの中で旅をした

ひとりは寂しいけれど

自由だった

でも現実の世界は少し息苦しくて

心が見えない鎖に繋がれてる

そんな気がしてた

だから本の中では

主人公と物語の中で生き

生きることを冒険した

何度も何度も読み返す

現実に縛られ心が折れそうな時

たった一冊のその本は

その時々にまた新しい知恵をくれる

心が澱みかけたらまた

ひとり冒険に出ようか

生きることは常に気づきを探すことだから

7/9/2025, 10:18:27 AM

届いて


聞こえてますか

見えていますか

あなたの心に

気付いてくれましたか

季節の変わったことに

光のいろが移ろってきたことを

何故かいつも遠い目をしているあなたへ

あなたの目の前には

まだまだ優しい世界が広がっている

それを伝えたくて

毎日毎日 言葉をつくすの

気がついて欲しくて

私がここにいることを

7/8/2025, 10:51:00 AM

あの日の景色


忘れたいのに

忘れられない

忘れたくないのに

薄れてゆく記憶の中の景色

あなたはいつのまにか

私の中の景色に溶けてゆく

鮮やかに愛おしく

額縁のないキャンバスの世界で

7/7/2025, 11:33:44 AM

願い事


願うだけならいくらでもした

叶わぬ願いを繰り返し繰り返し

願うことを諦めて

失うことから目を背けた

ただ無邪気に

ただ無心に素直にいれたなら

願いは手を伸ばすことから始まると

早く気づけたのに

傷の痛みに怯える僕は

声にすら願いを表せず

今宵も星の河に流れる

ひかりを待っている

7/6/2025, 10:02:33 PM

空恋

あの日見上げた空は

どんなに色を変えても

どんなに時が流れても

色褪せないのは

キミへの思いがずっとずっと

あの時の僕のまま

変わらないから

恋なんて感情…

忘れかけてきた今でさえ

キミを思うと

風にそよぐ緑の香りが蘇る

今は隣にいないキミ

返事のない語りかけにも少し慣れた

まるで空に恋してるみたいに

しばらくは

サヨナラを言えない僕に

時折は語りかけて…

前を向いて歩き出す日まで

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