夜が明けた


紫紺の闇を潜り抜け

蒼白の星を頼りに

駆ける　翔ける

胸が痛い　心が軋む

声にならな叫びが覆い尽くす

僕の世界を

はりつめた闇を切り裂いた

光の隙間に手を伸ばし

飛び込んで

深く深く息を吐く

夜明けに…

そして深呼吸

生命を吸い込み目の前に

広がる空に君の名を叫ぶ

ふとした瞬間


普段　もう遠い思い出になった

様々な記憶も

青空を薄紅に染める花びら

春風に踊る木々の囁き

水溜りに映る天翔る橋

そんな一瞬のかほりや

微かに脳裏をかすめた懐かしさが

私を揺らす

私のココロの眠りを醒ます

何故かしら

涙が出るの

何故かしら

自分が恨めしくて

今だけ私に時間をください

いちばん嫌いな

いちばん愛すべきあの頃の私に

寄り添っていたいの

巡り逢い


たぶん　これが運命ならば

神様のいたずら

この巡り逢いのストーリー

ココロの病も

見えない傷も

貴方と私のヒストリー

素敵なエピローグが待ってるのかな？

それは　それは

かなり先のおはなし

どこへ行こう


サヨナラも言えず

歩き出した道

ありがとうも伝えずに

通り過ぎた道

振り向くことさえ躊躇われて

それでも前へ前へ

歩き続けるだけで

どこへ行こう…

自問自答の繰り返し

だけど起き忘れた後悔の中に

明日の扉への鍵はあるから

愚かな昨日にサヨナラを

哀しい昨日にありがとうを

笑って言える明日を迎えに行こう

big love!


さりげない日々の中で

何も言わなくても

伝わる優しさがある

だきしめなくても

感じる温度の愛おしさだけで

安らげる時が嬉しいと思える

そんなココロが

ひとつひとつ繋がりあって

認め合えたならやがてその連なりは

愛という言葉に変わるだろう

小さな小さな思いやりは

大きな大きな愛に育つだろう