風景


小雨まじりの雨の朝

まるで誰かの泪雨

現実と夢の間を彷徨うように

街を駆けていた

大切なものを突然奪われる…

あの日の記憶は何故か

襲われた感情よりも

儚い、だけど美しい風景として残ってる

雨上がりの悔しいほどの青い空

生垣に光る雨の雫

そして一瞬　頬を撫でた春の風

まるで一枚のフォトグラフ

悲しみの風景は

やがて哀しみの風景に色を変えていく

私の今の風景を

切り取ったならばどんな景色に

彩られているんだろう

君と僕



君と僕

出逢いが運命なら

サヨナラしたことも運命だった

そんな風に思いながら

諦めたあの日

でも出逢いが必然なら

きっとまた巡り逢える

それが君と僕の

運命だから

夢へ！

春

眠りから醒めて

まだ重怠い心抱えながら

光る空へ手を伸ばす

何を掴もうか…

何を目指して進むのか

それすらもおぼつかないのだが

それでも

思いつきでいい

失くしてもまたチャンスは

カタチを変えて

キミに示されるのだから

眠りの中の夢を

夢で終わらせない為に

伸ばした手の温もりをそのまま

抱えて行こう！

扉は開かれる

元気かな



春色のヒカリが

街を彩り始めた

悲しくて寂しい

灰色の世界が怖くて

耳を塞ぎ目を閉じて

眠ったフリをしていたの

それでも貴方はやっぱり

優しいひとね

瞼の中にでも笑顔ばかり

見せてくれる

だからついつい私　また

涙溢しながらも笑ってしまうの

お元気ですか

元気でいてね

僕らは必ずまた逢えるから…

あの約束が私の支え

あなたの笑顔が御守りになる

悲しかった春の思い出

でも目覚めた春の光の中

新しい扉開けて歩き出そう

私も元気です

遠い約束


忘れてしまいたい

なのに忘れられなくて…

取り返せない蒼いときめき

消せない傷痕さえ愛おしくて

そんな哀しい思い出の中に

そっと隠した真実

きっとまた逢える

どんな二人になっていても

きっと見つけられる

心が呼び合うはず

きっと…

季節の繰り返しの中で聴こえる

ゆびきりの呪文が