遥遊

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風景


小雨まじりの雨の朝

まるで誰かの泪雨

現実と夢の間を彷徨うように

街を駆けていた

大切なものを突然奪われる…

あの日の記憶は何故か

襲われた感情よりも

儚い、だけど美しい風景として残ってる

雨上がりの悔しいほどの青い空

生垣に光る雨の雫

そして一瞬 頬を撫でた春の風

まるで一枚のフォトグラフ

悲しみの風景は

やがて哀しみの風景に色を変えていく

私の今の風景を

切り取ったならばどんな景色に

彩られているんだろう







4/12/2025, 12:08:54 PM