遥遊

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8/2/2024, 10:21:47 AM

#病室

白い壁の中

揺れるカーテン

四角いフレームの向こうには

時の流れの中に蠢く

息遣いが…

置き去りにされてしまったのだろうか

それとも

無意識に逃げ込んだ世界に

閉じ込められてしまったのだろうか

病んだ身体と心に

風を入れよう

時を動かす風を…

まだまだ

いけるはず

8/1/2024, 10:22:45 AM

#明日、もし晴れたら

キミに会いに行こう

ずっとずっと 

無かったことにしていたキミに

忘れたふりしながら

ずっとずっと大切にしまっていた

キミの故郷に

たくさんの歓びも

たくさんの苦しみ悲しみも

全部二人には

宝物だったと教えてくれた

キミの眠る丘に

明日、もし晴れたなら

笑いながらまた

大好きだよと言えるから

7/31/2024, 10:27:41 AM

#だから、ひとりでいたい

強がる自分が悲しい

いつも いつも

失うことに怯えて

満たされて行くことにも

漠然とした不安に追いつかれそうで…

寂しくて誰かといたいくせに

いつも温もりを求めているのに

孤独の影を見つけてしまう

だから、

そんなさだめを呪うくらいなら

自分の不甲斐なさを嘆くくらいなら

満たされた時なんか知りたくは無い

知るのがツライ

だからひとりでいたい

またため息ひとつ

青い鳥が逃げた

7/30/2024, 10:59:02 AM

#澄んだ瞳


戦火の街

色を無くした瓦礫の中

茫然と虚空を見上げる大人達

憎しみと慟哭に声もなく

うつむく大人達

未来(あした)なんて見えない

見えやしないと。

そんな風景の中での救いは

幼い生命の煌めき

子供達の光をなくさない眼差しだった

たとえ恐怖に震えていても

そのチカラを秘めた無垢な眼差しには

大人達の背中を押す魔法がある

その真っ直ぐな瞳には

大人達に愛すると云うことを

思い出させる魔法がある

どうかあの澄んだ瞳から

光を奪わないで…

どうかその瞳に大人達よ

気づいて!

過ちを繰り返さない

そんな勇気を思い出して




7/29/2024, 10:31:19 AM

#嵐が来ようとも


生命の不思議…

当たり前と云う奇跡

繰り返される

争いと静寂

風の声をきけ!

天(そら)の彩を感じろ!

大地の呼吸に触れてみて!

刻々と変わる世界

望むと望まないに関わらず

人は試されてるのだ

だから 未来(あした)

嵐が来ようとも

今を生きよう

今を大切に生きてゆけたなら

自分を愛してやれたなら

嵐はやがて去って行くもの

その嵐の中でさえ

生きる術をその手にすることができるのだから

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