遥遊

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10/20/2023, 11:12:41 AM

#始まりはいつも


スプーンひと匙の

優しさが

心の奥底に広がって…

いつのまにか

知らない自分に出会っていた

好きで始まるストーリーより

嫌いで始まるストーリーに

いつも惹かれてしまうのは

心がいつも寂しかったから…

満たされるのが怖くって

失うことばかり数えてしまう


そんなワタシを

明日はいつも新しい始まりと

憎らしいほどの笑顔で

背中を押すんだ



10/19/2023, 12:26:26 PM

#すれ違い


ボタンのかけ違い

噛み合わない言葉

喧嘩にさえならない無言劇

埋まらない溝

立ち位置が変わった…

優しさを伝える術を忘れてしまった

好きの記憶が削れてゆく

背中合わせの未来

振り向いて向かい合った時

二人は歩きたした

少しだけ微笑んで

すれ違い

そして前だけを見据え涙あふれた

好きだけじゃどうにもならないことがある

またいつか逢おうね

あなたの横顔に

心の中でキスをした

10/18/2023, 11:13:09 AM

#秋晴れ

二人の間を吹き抜ける風は

少しだけ心を掻き乱し

高く澄み渡る空へ流れてゆく

口に出せない思い

言葉にならない感情

手を伸ばせば

その手はすぐ隣にあるのに

繋げなくて…

鮮やかに彩りを変えた景色の中に

届けたい言葉を拾い集め

そっと呟く秋空の下

人は誰も読み人知らず





10/17/2023, 11:05:42 AM

#忘れたくても忘れられない


あの街はどうなってますか…

だいぶ様変わりしたでしょうか

あの街は私の故郷だけど

しばらくご無沙汰しています

あの店はまだやっていますか…

あなたと良く海を見た丘の上のカフェ

今でもあの夕暮れの景色

覚えてる

そしてあなたの笑顔も

もう帰ることもない場所

あなたもわたしも思い出が

シルエットになってあそこに座ってる

好きだけじゃどうにもならなかった恋

あなたは大人で私は子供過ぎた

それでも本当に大切な人だったから

サヨナラしたの

あなたがいた

私がいたあの煌めいてた場所

歩けない 帰れない

キモチが溢れそうで…

笑ってよ 叱ってよ

夢の中だけでもういいから

10/16/2023, 10:36:36 AM

#やわらかな光


焼けつくような夏を抜けて

黄金色の秋の陽射しが

自然の彩りを染め替えてゆく

微かに白い季節が近づく

気配がする

頬を冷やす風

人は何故か足早になる

人混みの中で色を失い

言葉を失くして

置いてけぼりになった私を

涙で行先が見えなくなってしまった私に

あの日 包み込むように

私の周り(世界)の色が変わった


穏やかで愛おしいと思えるほどに…


あなたの心地よい言葉に照らされて


また私は前を向いて歩いていける

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