たろ

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3/9/2026, 10:03:24 AM


「過ぎ去った日々」

額の中、パトランプがくるくると点灯している。
額の骨の内側で、目に入ってくる人物や声の刺激を仕分け、少しでも刺激に触れたら、けたたましく警戒警報が鳴り響く。
ここは戦場か?と思う程、私の神経は研ぎ澄まされ、時に過敏に、時に騒がしく、最悪の想定を弾き出す。
生命の危険すら主張するその警戒音は、その場所に向かうことも辛くした。
なのに、逃げ出すと言う選択肢だけが、私の中で塗り潰されて、壊れていた。
どうにも押せないボタンと、塗り潰された選択肢は、私に退路が無いと錯覚させ、泣きながら前へ進むしか無いと思い込ませた。


気の置けない友人が、教えてくれた。
「もう、逃げな。まずは、そこから離れる。全部の話はそれからだよ。もう充分。やれることは、やったでしょう?その壁は、乗り越えるべき物じゃない。戻っておいで。」
全部、捨てると、決めた。

起こり得ない恐怖を予測する脳のエラーコールと猜疑心の塊の様な思考。
魘される悪夢は、繰り返す日常の思い返し。
しゃっくりみたいに繰り返している内に、少しずつパトランプが点灯する回数が減って行った。
それでも、逃げ切るまでは恐怖を予測する思考が度々顔を出して、怯えていた。
この先を考えては焦り、元には戻れない気がして泣いた。
仕事の話しか出来ない人の連絡先をブロックした。連絡しないと決めた。
気にしないを徹底して、もう振り返らないと。振り返るとしたら、若さだけで駆け抜けた良き思い出として。


過ぎ去りし日々に、お別れを。
わたしは頑張った。
それこそ命懸けで、やり切ったのだ。
際限のない戦場を駆け抜けたのだ。
もう充分、やれることはやったのだ。
わたしが、私らしく居られる場所を、新しく探そう。
歪んで歪なわたしを、これ以上すり減らすことがない場所を。
もう一片たりとも、奪われてなるものか。

3/8/2026, 2:16:47 PM

「お金より大切なもの」


気の置けない友人。
家族。
自分が生きている事。

空気。
自然。
美味しいご飯。

健康。
身の丈に合った娯楽。

3/2/2026, 12:11:07 PM


※閲覧注意※
幼馴染シリーズ

【たった1つの希望】

たった1つの希望が叶うとしたら。
あなたは何を願うのだろう。
『あなたの幸せを傍で見守ること。』
「あなたと一緒に幸せになること。」
目的は同じ。
少しだけ過程が違うのは、互いへの想いと考え方の違い。
『あなたが幸せなら、自分は傍観者で良い。』
「あなたと自分は一緒に居て、喧嘩するほど仲良く過ごしていたい。」
間にあるのは、2人だけの紆余曲折。
時折、盛大なすれ違いを起こしては、仲直りする様に。

2/19/2026, 12:42:17 PM

「枯葉」

落葉樹から落ちる乾燥した葉っぱ。
集めて腐葉土にする人がいた。
『良い土にしてくれるんだ。自然ってのは上手くできてる。凄いもんだよ。』
朗らかに笑う少年の様なおじいちゃんは、何でもその手で作り出してきた人だった。
(理科の授業でやった生態系だ!)
何だか、課外授業を今やっているみたいで、楽しかった記憶がある。
『何でも興味を示してくれる、あんたさんみたいな人が居ると、こっちも張り合いが出て楽しいよ。』
色んな事を教わった。関係のないことまで。
それは、わたしの糧になるし、同じ様に興味を示す誰かに伝えても良いかもしれない。

枯葉が、風にふわりと舞う。
私はいつも、その人を思い出す。

2/18/2026, 10:06:04 AM

「今日にさよなら」

今日が良い日だとしても、
今日が悪い日だとしても、
今日は今日。

身体を温めて、夜が来たらゆっくり休む。
次に太陽が登ったら、今日は過ぎ去って、明日がやってくる。

今日の日に、さよならを。
ありがとうと感謝を添えて。
今日はお疲れ様。
また明日、よろしくね。

わたしは、私と今日を、明日を歩いていく。
だから、今日にさよならをするのだ。

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