たろ

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6/11/2025, 10:29:18 PM


【雨音に包まれて】

ぽつぽつ、ぱたぱた、ぱたたっ。
水音が外の平らな面に当たって音を立てる。
「降ってきたねぇ。中でゆっくりしよう。」
垂れ込めた曇天から落ちてくるのは、前線が連れてきた雨粒だ。
夏の匂いを内包しながら、まだ譲れないと季節が足踏みしている様な気がした。
纏わりつく湿気と翳った日から温もりを奪う、矛盾する体感に惑わされないように、空調の電源を入れた。
「温かい飲み物でも、淹れようか。」
ソファの上で体を丸めたまま、じっと窓越しの鈍色の空を見つめる頭を撫でる。
「ん。」
頭を撫でる手に頬を擦り寄せて、猫のように伸び上がってくる相手を抱き締める。


6/7/2025, 2:50:18 PM

夢見る少女のように

6/3/2025, 10:27:03 AM

約束だよ

6/1/2025, 1:52:44 PM

雨上がり

5/26/2025, 10:12:22 AM


君の名前を呼んだ日


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