たろ

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6/30/2024, 11:22:34 AM

赤い糸

6/27/2024, 1:15:34 PM


「ここではないどこか」


あぁ、もう。
どこかに行ってしまいたい!
なにものでもないモノになりたい。
ここではなくても良いのではないかと思えば思う程、想いは強くなる。

気分も入れ替えたいし。

6/20/2024, 1:37:35 PM


「あなたがいたから」


この世に生きる。
それは、時に耐え難い災難や苦痛に晒される事。
また、時に一縷の望みの様な光に出逢う事。

辛いこと、艱難辛苦を乗り越える時にも。
嬉しいこと、望外の喜びに触れる瞬間にも。

どんなに些細な幸せだって、悲しみだって、
あなたがいるから何倍も嬉しくて、辛いことも乗り越えて来れた。

傍に居なくても、何処かで生きていると判れば、あなたはわたしを導いてくれる。

あなたがいるから、わたしは息ができる。
あなたがいるから、わたしは生きている。



あなたに幸あれ!

6/19/2024, 10:48:39 AM


「相合傘」

キミは傘を持ち歩かない。
ボクは傘を持ち歩く。
何ならフード付きの上着だって身に付ける。

「あ、雨だ…。」
ボクはちょっとでも濡れたくなくて、いそいそと傘を広げる。
『降ってきたね〜。』
大して気にもせず、ずんずんと歩くキミを追い掛けて、キミを広げた傘に招き入れようと小走りで後を追う。
『気にしなくて良いよ〜。平気だし、楽しいから!』
雨に打たれたいんだ!と言って、キミはどんどん先へ行ってしまう。
「待ってよぉ。」
逃げるように屋根の下へ走って行くキミに、本当はちゃんと伝えれば良いのかな。
(相合傘、したかったな…。)
うん、傘をさすの下手だからな、ボク…。

6/18/2024, 1:43:58 PM


「落下」


小さな小さな音が、身体の芯から聴こえた。

ポタ、ポタリ、ポタン。
ピチャン、ピチョン。
カタ、カタリ、カタン。
カチャ、カチャリ、カシャン。

気にもならないその音が、少しずつ芯を喰い荒らす咀嚼音だと気が付いた頃には、
ほろほろと崩れて、大きく崩落していく手前だった。

初めは、気にもならない歪みやひずみで。
黒い影のように、澱のように、ひたりひたりと近付いてくる。
忍び寄る影を、積み重ねる澱みを振り払うと、少し視界が晴れて、何事もなかったかのように、元の世界が広がったと錯覚するのかもしれない。

これらを繰り返して、はたと気が付いた時には、泥濘に身を捕らわれて、身動きが取れなくなっていた。


ちょっと今日は、足が竦んでいる。
泣くのはまだ早い。
泣き虫な私は、それでも時々は泣いてしまうけれど。
もう少し、あと少し。
(それは、どのくらい?本当に待てるの?)
身体の内外から聴こえてくる色んな声。

パキリ。

小気味の良い音が響いて、ひとつ得心がいった。
あぁ、ついに。
ココへ来てしまったなぁ。
静かで冷たい泥沼に浸かって、私はその冷たい温度に寂しさや悲しみを想うのだろう。

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