【特別な存在】
ずっと、あなたが一番。
「好きだよ、大好き!」
心を込めて、大きな声で叫ぶ。
「誰よりも、愛しているよ!」
大切なあなたに、何でもあげたい。
「一緒に、歩んで生きて行きたい。」
前を向くあなたの、その背中を護りたい。
「あなたは、希望。わたしの、総て。」
命だって、惜しくは無い。
【バカみたい】
「永遠って、信じる?」
ずっと一緒に居たいと言うのなら、そうすれば良いじゃないかと言い掛けた言葉を、飲み込んだ。
「さぁ、どうかな?信じているなら、あるんじゃない?」
あまりにも不毛な問い掛けに、深入りしないよう、素っ気ない返事をする。
「ずっと一緒に居る為に必要な事なら、知りたいんだ。」
照れて笑うあなたが、とても眩しく感じた。
【二人ぼっち】
独りより、ふたりが良い。
二人ぼっちなら、なお良い。
あなたを誰かに掠め盗られるくらいなら、
ふたりっきりが良い。
そんな女々しさも、あなたは吹き飛ばす様に笑うので、つられて笑ってしまう。
似た者同士の二人は、世界で二人ぼっちになっても、きっと変わらず二人ぼっちで過ごすのだろう。
【夢が醒める前に】
夢で逢えたら?
夢なら覚めないで?
あなたなら何を願う?
あなたなら何を祈る?
「相手によるけど、普段と同じように挨拶しちゃうな。またね、とか。かっちゃんが相手だったら?追い駆けるね。居なくなっちゃうかも!って、焦るもん。で、飛び起きて、隣にちゃんと居るか、確認する。」
あなたはどうなのか尋ねると、驚いた顔でポツリと呟く。
「夢の認識があるから、早く醒めないかなって思ってる。当事者の時は、ロクなことないから、余計に。」
あまり夢見が良くない様だと思った。
「かっちゃんの夢に出られたら良いのに。イヤなヤツは、押し出しちゃうのになぁ。」
全部忘れてしまえば良いのに、と考えてしまう。
「カズくんが出て来る夢とか、嫌だ。目が醒めたら、居ないかもしれないとか…。」
呼んで欲しいとあなたに伝えて、今夜はイヤな夢は見せてやらない!と意気込んで、あなたと一緒にベッドへと潜り込んだ。
【胸が高鳴る】
胸が高鳴る時は、どんな時だろう。
「かっちゃんと一緒の時、だね。」
久し振りにあなたに会える時。
あなたと一緒に出掛ける時も。
あなたと一緒に眠る夜は?
ドキドキし過ぎて、正直眠れないし、色々あり過ぎて、ほぼ気絶している。
あなたはどうなのだろう。
「いつも、だけど…。」
少し離れたり、一緒に出掛けるとドキドキが止まらない。
一緒に眠る時は、夢中になり過ぎて、気を失っている。
なのに、一緒に居ると一番落ち着くのだから、不思議なものだ。