幼い頃はそこら中に転がっていて
手を伸ばせばどんな可能性も手に入った

今は必死で探しても見つかる事は稀
手に触れたら離さないで　　

「未来への鍵」

小さな幸せを少しずつもらって　
毎日が色づき始め

淡くて細やかな光を放っている

「星のかけら」

病床のあの人に　明日まで待っていてと告げて
帰路に着き

束の間の休息を取ろうとしたところへ
終わりの近さを告げるベルが鳴る


「Ring　Ring…」

消えてしまいたいほど苦しい
この世に存在している事も辛い
このまま一生を終えた方が楽になれる

そんな真っ暗闇でも救ってくれる人が
きっといるから

「追い風」

最終の保育園バスにおともだちと乗って

帰ってすぐピアノの練習しなさいと言われるのはわかっていても

早くあなたの待つ団地に着いて
夕焼けの中並んで歩きたかった


「君といっしょに」