僕は、どんなに苦しいときでもずっと我慢してきた。
自分の時間や体力を削ってでも頑張ってきた。
「誰かのためになるならば」と言い訳をしながら。
我慢していれば、きっと先に光が見えると思っていた。
まだ誰も見ぬ、素晴らしい光が。
でも、それって結局は自分のためなのでは と気づいた。
まだ見ぬ光を誰かに見せびらかしたいだけなのでは と。
その瞬間、「僕」というものが崩れた。
「僕」は完璧じゃ無かった。
もろくて、細かくて、少し冷たかった。
#誰かのためになるならば
小さい頃、自己紹介で
“ピンクが好き”
と言ったら、
“女の子みたい”
と笑われた。
どうして色で性別が分けられてしまうの?
どうして僕は笑われてしまうの?
そんな事を思いながらたくさん泣いたあの日の夜を今でも覚えている。
いつだって僕は自分らしくいたいだけなのに…。
#好きな色
ほんの少し前まで僕と笑ってた君が
別の誰かと笑ってる。
胸が痛い。苦しい。
今すぐにでも奪ってやりたい。
気持ちのパラメータが一気に上がって行く。
でも、君を傷つけたくは無いから、何もできない。
“ 期待なんて、するもんじゃなかった。”
そう思ったが、君の顔を見るだけで
もっともっと深い所へ落ちていく。
#落下
私は教室で、1人ぼっち。
私に アオハル というものは到底なく、
1人 、ゲームの中の広い世界を駆け回っている。
小学生の時、中学生になればもっと友達が増えると思っていた。
中学生の時、高校生になればさらに友達も増え、恋人だって自然とできると思っていた。
でも、そんなことはなかった。
私にはきっとこれで充分なんだ。
強がる私にそう言い聞かせる。
“いつか” が来る日を信じて______
#ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。
2次元の君に恋をした。
初めて、他の人にとてつもなく興味が湧いた。
どれだけ君のことを呼んだって、君をじーっと見つめたって、‘’好き” だって叫んだって、君は返事すらしてくれない。
それに ‘’2次元に恋なんて” と周りは口を揃えて言う。
そんなこと言ったって、‘’好き” の感情は3次元だって2次元だって変わらないでしょ?
だから、私は自信を持って君を愛し続ける。
今はまだ少し寂しいけど、いつか向こうに行くよ。
きっと会える、よね。
#恋物語