initium

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5/7/2023, 11:16:10 AM

今日は君を好きになって何日目だろうか。
君の綺麗なまつ毛と手を見つめながら考える。

そもそも、僕はなんで君を好きになったんだっけ、。
…もうよく覚えてないな。
でも君が世界でいちばん好きってことは
絶対にぜったいに間違ってないよ。

君は、ずっと見つめていた僕に気づいて
“どうかしたの” と僕の方を向いた。

“ああ、そうか”

思い出したよ。
君と居ると自分らしく生きていられるんだ。

いつまでも僕の “初恋” でいてね。

#初恋の日

5/1/2023, 7:24:21 AM

“ この電車は 楽園 行きです。
途中の駅には止まりません________

この電車に乗ってどれくらい経っただろうか。
電車の中には僕の他に数人しかいない。

暇つぶしに持っていった本も読み終わってしまったので、物思いにふけっていた。
そしてとうとう僕はある考えに至った。

“ 電車のちっぽけな椅子に一人座っているだけで
本当に僕の望む 楽園 に着くのだろうか。” と。

でも、そんなのもう遅い。

列車ががたんと大きく揺れた。

#楽園

4/16/2023, 10:33:15 PM

ふとした時に君のことを考えている自分が嫌。
目が合った時にドキッとして目を逸らしてしまう自分が嫌。
君のことを独り占めしたいと思う自分が嫌。

君と僕が結ばれてもいい世界線なら
こんなこと考えなくて済んだのかな。


夢でまた会えますように、と願いを込めて目を閉じた。

#ここではない、どこかで

4/13/2023, 10:57:04 PM

‘’ 夏を探しにいこうよ ”
と君は言った。

確かに、桜はもう緑になってしまったし、
気温も以前よりかは暖かくなってきた。
でも ‘’夏” と呼ぶにはまだ早い。

それでも探しにいきたいという君が
僕の手を引いて行く。

ああ、今日は雲ひとつ無い快晴だ。

#快晴

4/12/2023, 10:56:25 PM

君は山を登るのが好きだった。
“空がよく見える!” ってはしゃいでいたっけ。

でも、今日は一人で山に登っている。

君との思い出を思い出していたら
あっという間に頂上まで来た。

上には空が、下には崖がある。


じゃあ、 ‘’下” に行けば ‘’上” にいる君に会えるのか

と一瞬考えたが、思考を止めた。
明日はどんな空が広がっているのかな。

#遠くの空へ

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