心と心
心と心
それは
繋がっていてなかなかきれないもの
切ろうとしてもうまく切れない
つながらせようとしても難しい
心と心
それは
とても大切な気持ちを芽生えさせてくれる
友人が悲しんだら友情が芽生えて
友人を元気にさせる
誰かが喜んだら尊敬が芽生えて
その人を嬉しくさせる
心と心
それは
大切な何かで繋がっていて見えないもの
見えないけれど
確かにあって
それは人の感情を豊かにしてくれる
喜んだり
悲しんだり
楽しんだり
怒ったり
色々な感情が
「心」というものに詰まってる
何でもないフリ
「何かあったの?」
「…別に」
また何でもないフリ
もう私にはお見通し
こういう時どう声をかければいい?
「何かあるでしょ!」
「大丈夫?」
「あら、そう」
「話してごらん」
「何でそんな暗いの?」
「………何もないから」
何でもないフリ
バタン
自分の部屋に行ってしまった
また気づけなかった
これで何回目だろう
これでどんどん
あの子は悩み続けちゃうんだろうな
「次の手を考えよう…」
これが何気ない母子の会話
仲間
僕の仲間
それは
「ヴァンパイア」
僕たちは「血」を好む
でも人間達は「パン」や「ご飯」を食べる
それがとてもまずい
だから「血」を吸いたいけど
人間はヴァンパイアのことを嫌う
ヴァンパイアはばれると
殺される
だからうまく人間に溶け込む
まずいものも食べて
学校も行って
仕事もする
でもやっぱり
「血」はやめられないけど
「お前なんの血が好き?」
「俺A型」
「えっ、B型だよ」
「O型に決まってるじゃん」
「AB型でしょ」
手を繋いで
手を繋いで
空の下を一緒に歩きましょう
たとえあなたが
歩けなくなくても
私があなたを連れ出してあげるから
だから
その時までさ
一生懸命に生きてよ
手を繋いで
野原を一緒に走りましょう
たとえあなたが
走れなくても
私が走り方を教えてあげるから
だから
その時までさ
一生懸命頑張ってよ
手を繋いで
「今」を一緒に笑いましょう
たとえあなたが
笑えなくても
私が笑わせてあげるから
私が「笑顔」にするから
私があなたを大切にするから
だから
その時までさ
一緒に笑って生きていこうよ
ありがとう、ごめんね
「ありがとう、ごめんね」
あなたはその言葉を言い残して
この世界から旅立った
あの時
私にできたことはあったのに
あの時
私にすることがあったのに
今でも
自分を責めている
どうしたの?
何があったの?
大丈夫だよ
なんでも話していいよ
そうやって
あなたのことを慰めてあげていれば
あなたのことを受け止めてあげていれば
あなたは今生きていたの?
ごめんね
ごめんね
何もできなくてごめんね
気づいてあげられなくてごめんね
謝っても謝りきれない
本当にごめんなさい
もう
「ありがとう、ごめんね」
といって
この世界から旅立つ子がいなくなるように
今日も私は願っています