『たくさんの思い出』
たくさんの写真が貼られたアルバム。
写真に映っている人物はどれもみんな笑顔だ。
「おかあさん、これはー?」
そう言って、男の子は1枚の写真を指差す。
「これはなおくんが生まれたときの写真よ」
「ぼくが生まれたときの写真?」
「そうよ」
「じゃあこれは?」
「これはなおくんが初めて歩いたときの写真よ」
「これは?」
「これは幼稚園の運動会の写真よ。なおくん、かけっこで一番だったでしょ?」
「うん!ぼく、がんばって走って一番取ったの!」
「そうね。なおくん、すごかったわ」
「これはおさかなさん?」
「そうねぇ、これはイルカって言うのよ」
「いるか?ぼくいるかさんだいすき!見に行きたい!」
「そうだね、また今度イルカさん見に行こうね」
「うん!」
「ほら、なおくん、この写真を新しいページに貼ってごらん?」
「これ、この間撮ったやつ?」
「そうよ。ママとパパとなおくんで紅葉見に行ったでしょ?」
「うん!あかとかきいろとか、いろんな色の葉っぱさんあってきれいだった!」
そう言って男の子はアルバムの新しいページに持っていた写真を貼り付けた。
また1つ、新しい思い出が増えた。
「これからもたくさんの思い出、一緒に作っていこうね」
『はなればなれ』
あのとき、自分の心に正直になっていれば。
あのとき、彼女の手を離さなければ。
あのとき、「待って」って、一言言えてたら。
俺は今も、幸せだったのかな。
彼女とはなればなれになって3年。
彼女は今、どこでなにをしているのだろうか。
忘れようとしても忘れられない。
日々の生活の中でつい、きみを探してしまうんだ。
もう一度だけ、もう一度だけでいいから、きみに会いたい。
こんな我儘な俺を、どうか、許してください。
「私だけ」
「なんで私だけ?」って思うことがよくある。
なんで私だけこんな目にあわなきゃいけないの?って。
人間って悪い方に目がいきがちだよね。
私はネガティブでどうしても悪いことの方に目がいってしまう。
でもずっとそうやって落ち込んでいては人生もったいない!
幸せなことに目を向けて、よく笑っていられる人生にしたいな。
繊細な花
繊細な花。
とても美しいのにすぐに儚く散ってしまう。
まるで人間の心のようだなと感じる。
人間の心も、繊細な花のように美しいが、ちょっとしたことですぐに壊れてしまう。
あぁ、繊細なものってどうしてこうもすぐに無くなってしまうのだろう。
いつもどおり朝起きて、
いつもどおり学校へ行って、
いつもどおり勉強をして、
いつもどおりご飯を食べて、
いつもどおり友達と遊んで、
いつもどおり部活をして、
いつもどおり宿題をして、
いつもどおり風呂に入って、
いつもどおりスマホ触って、
いつもどおり眠りにつく。
そんな"あたりまえ"の日常が幸せだと気づくのはすごく難しい。
けれど、その日々感謝しながら生きていける人で世界が溢れますように。