私には親友と呼べる子が3人いる
けれど、私は今 その子たちから遠ざかろうとしている
一緒に居たら迷惑だから
だから
それでも
私を追いかけてくる3人が
抱きしめてくれる3人が
たまらなく好きで ずっとその時間が続いて欲しいと
私は思っている
なんでこの空は青いんだろう
なんで地球は丸いんだろう
なんで人間がここにいるんだろう
それは神様だけが知っている
なら
なんで神様は明るいのが好きなんだろう
なんで二礼二拍手一礼なんだろう
なんで沢山の神様がいるのだろう
それは誰にも分からない
真実はそれぞれの心の中にしかない
もしかしたら別の世界だってあるかもしれない
もしかしたら死後の世界だってあるかもしれない
もしかしたら世界の始まりは私の起きる5分前からなのかもしれない
もしかしたら私は私では無いかもしれない
そんなことを考えてもしかたない だから
我思う故に我あり
気づくと私は真っ暗な場所にいた。
灯りはなくどちらが前で、どうやって進めば良いのかも分からなかった。
私はとてつもない恐怖と不安に押しつぶされそうだった。
けれど、それは長くは続かず一周まわって冷静さを取り戻していた。
よく目を凝らすと微かに蛍のような光がちらほら飛び交っていた。
さらにそこをよく見ると、よく枝分かれした木のような糸のようなものが無数に広がっていた。
『これらはどこにつながっているのだろう。』
私は興味本位で1歩づつ足を踏み出していった。
窓から暖かい木漏れ日が差し込んできた。
私の心はその景色と対比するようにとても沈んでいた。
「また今日も朝が来てしまった⋯」
朝が嫌いな訳では無い。元より好きな方ではなかったが特別嫌う理由もなかった。
だが今の私は生きることに疲れてしまっていた。
何にもやる気を感じられず、ただ過ぎ行く日々を見つめているだけのような感じだった。
まさにもぬけの殻だ。人形とも呼べるだろう。
しかし、そんなことは言ってられない。
学校には行かなくてはならないし、時間も限られている。
どれだけ、疲れていようが朝はやってくる。皆平等に朝を迎える。それが当たり前であり、普通であるのだから。
学校に着いても変わらない。人々はサイクルの中にいる。そのサイクルから外れている者は後ろ指を指され、孤立する。
私もサイクルから外れた1人だ。
けれど教室に入るといつもと雰囲気が異なっていた。
皆がうわつき落ち着きがない。
その理由はHRで直ぐにわかった。
転校生が来たのだ。
その人もサイクルから外れた人だと直ぐにわかった。
馴れ合いを嫌い、人が話しかけても無視をする。まるで、自ら外れているようだった。
けれどその人は、私に話しかけてくれた。
何度か会話を重ねるうちにお互いのことを話せる仲になった。
私はだんだんとその人に惹かれていった。
それは私の心に暖かい日差しが差し込んだ瞬間だった。